チェコより来日!イルカ・パヴェルカさんが教えるネガティブ感情との向き合い方 PART.2

★前回PART.1はコチラ

 

―実際のセッションではどういったワークをされるのですか?

私のセッションでは、病気の原因にフォーカスして、なぜ病気になったのかをクライアントが理解できるように導きます。
負のエネルギーが生まれたのと同じ状況を心の中で再現し、どうやって感情を処理すれば良いかを考えていきます。それを丁寧に説明しながら、クライアントが何年も抑え込んでいた感情を流していきます。頭で理解するのではなく、感情的なレベルで処理できるようにします。それで納得できれば、癒しのプロセスが始まり身体は治癒に向かうのです。

同じ意味が現代医学でも見出せると思います。つまり、治療によって時間を与えられ、病気になった原因を理解し人生を考え直すのです。これまでの人生で何が間違っていたのか、治療の時間を利用して考えることができれば、思考パターンが変わり、癒しプロセスが始まるのです。

―心の中にあるネガティブな感情のうち、どれが病気につながっているか分かるのですか?

クライアントは瞑想した状態で自身の感情と向き合いますが、私は心を通して波動を読み取っていくので、過去の体験が認識できます。どんな体験によって恨みが発生したのか、または傷つけられたのか、人生の決断でどこが間違っていたのか等を尋ねていきます。

私には不調和の原因が分かるのですが、クライアント自身で認識することが何よりも必要なので、私はセッションを通して導き続けます。時間がかかる場合もありますが、それが最善の方法だと思っています。一方的に病気の原因となる感情を教えても、意識的なレベルよりも、もっと奥のところで理解しないと意味がないのです。

―ネガティブなエネルギーはどんな感情に基づくものが多いのでしょうか?

例えば、両親によって擦り込まれた、感情を抑えて我慢することなど、幼少期の強烈な恐怖感によって生まれた感情です。子どもは現実を理解できないので、感情的な不調和が残るのです。怒りにも根深いものがあります。
セッションでは瞑想のような状況をつくって追体験をしていくわけですが、その出来事が起きた意味を見出し、認めていきます。最終的に許すことができれば、不調和はなくなります。この場合も、表面的に許しても意味はなく、潜在的なレベルで許すようにするのです。大抵の場合は向き合いたくない感情ですので、それについて考えるのを避けて生活しています。

私は日本とヨーロッパでカウンセリングをしていますが、ヨーロッパの人々に比べれば、日本の方のエゴはそれほど強くありません。ヨーロッパでは、往々にして感情が病気の原因になっていると分かっていても、どうしても「許したくない」という気持ちがあるのです。ただ私は無理に導くことはしません。自身のタイミングで許せばいいと思っています。原因を自覚できただけでも癒しのプロセスが始まるからです。

<続く>

 

■イルカ・パヴェルカさんプロフィール
エネルギー&感情ワークを専門とするカウンセラー。
幼少時からエネルギーを用いたワークを行い、さまざまな辛い出来事に関連する、自らの問いに対する答えを、「自己」の奥深くに求め、自分の心の中に、感覚の中に、自己コントロールと規律の中にその答えを探す術を、身につけてきた。
現在は、奥様であるのミルカ・パヴェルコヴァさんと共に、カウンセリングおよび教育活動に取り組んでいる。人々が、宇宙エネルギーや創造者たる神の世界とつながることは難しくも複雑でもない、ということを理解し悟ること、それが二人の課題であり望みだと語る。
http://www.s-renaissance.com/node/77

■取材協力
スピリチュアル・ルネッサンス
http://www.s-renaissance.com/cs/node/11