ホリスティックケア・プアマナの宇宙の法則・身体の法則 PART.6~食べ物のエネルギー

横浜の女性のライフステージに合わせた鍼灸・美容鍼灸・疏泄マッサージ
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新鮮な食材とサプリメントの違い

患者さんから、食生活の改善のために「サプリメントは必要か?」というご質問をよく受けます。
最近では栄養素も細分化され、ポリフェノールやオルニチン、タウリンなど、健康に良いとされる成分がサプリメントとして販売されており、補助食品としての市場が拡大しているようです。

一方、伝統的な食養生ではしばしば一物全体という言葉が用いられます。生物は全体でバランスの取れた状態であるのだから、魚は丸ごと、野菜の葉や皮も余さず食べることが人体内のバランスを取るのにもふさわしい、という意味で、まさにWholeを語源とするホリスティックの理念とも一致します。

私は、栄養素を補うためにサプリメントを利用する事と野菜や魚、貝類などの食品を摂取することの一番の違いは「エネルギー」の差だと考えています。
新鮮な野菜や果物、魚といった食材には「気」とも表現できるエネルギーがあります。これは栄養学でカロリーや熱量と表されるエネルギーではなく、植物や動物の持つ固有の生命力で、ヨガでいうプラーナと同様のものと考えられます。
この「気・エネルギー」は栄養学の熱量とは比例しません。
現在の科学は、細分化に向かっているので、例えば人体では細胞レベルでの解析が行われていますが、逆に相互作用の研究や全体像の把握には余り熱心ではありません。
ニンジン100gでは
・カロリー 37kcal
・ビタミンC 4mg
・カリウム 280mg
・βカロテン(ビタミンA)9100μg
・葉酸(ビタミンB群) 28μg
・食物繊維 2.7g

が含まれるとされていますが、それらが全体として形づくっているニンジン丸ごとのエネルギーと、各成分を集めて再現したニンジンサプリが人体に与える影響は決して同じではないはずです。現段階でこれを測るための手段はありませんが、自然の気を体内に取り込む機会の減っていることが現代社会において心身の健やかさを損なう大きな要因の一つになっている、ということを決して軽視してはならないと感じています。

同じ食べ物でもエネルギーの量は違う

食材に限らず、加工食品や調味料でも「気・エネルギー」の量が多いものと少ないものがあります。
旬のものや、野生のもの、天然のものには成長に適した自然条件が付与した天の気、地の気が豊富に含まれるため、栄養価も高くエネルギーも豊富に含まれています。
逆に、同じ野菜でも旬の時期を外れたものや、工業製品のように大量生産されたものは栄養価もエネルギーも低くなります。

自然条件である天の気や地の気以外に、もう一つエネルギーの量を左右するのは「手間」です。
例えば、
木で熟れた果物、調味料なら原料に○○調整剤、アミノ酸、加水分解物、○○エキスのように科学実験材料みたいな名称が並んでいないもの……
などは一律の対応では作ることができず、愛情や手間暇が必要になります。それがエネルギーを高めるのです。
こうしたものは必然的にコストがかかり、価格も高価になるので日常的に大量に消費することはできませんが、面白いことにエネルギーの高い食べ物は少量食べるだけでも満足感があり、多くの量を必要としません。

この性質を利用して私は患者さんに、満足感のあるエネルギーの高い食べ物を必要なだけ食べるというダイエット方法もお勧めしています。
一概に高価なものならエネルギーが高いというわけではないことには注意が必要です。
基本的に毎日使う調味料などは手間のかかった上質なものを厳選して使用し、あとは、「気」が豊富そうな食材に出合ったら試してみて、食べておいしく、満足感の高いものを楽しんで見つけていって頂きたいと思います

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