映画『恋愛だけじゃダメかしら?』女の本音・男の本音~愛とは未知なる明日~

私はいつも言っている。
健康でいなさいと。健康がすべてのスタートだと。
今回は女性の妊娠と出産をメインに、女にも男にも、愛と偏見をも含めながら、自分自身の人生やカップルの形をぜひ考えてもらおう。

この「恋愛だけじゃダメかしら?」というタイトルからわかるように、女はいつも悩んでいる。それはもちろん、一生のパートナーが欲しいから。そしてもちろん「産む性」だから。

産みたいときに妊娠できるとは限らない。
妊娠したときに産めるとは限らない。
そういうことを考え始めると、もう、「恋愛だけでいいじゃん!」「アバンチュールでもいいじゃん!」となるけれど、「でも私、このまま一生ひとりなの?」「結婚しないと親不孝なんじゃないの?」とか、もう女たちの頭の中はぐるぐるしてくる。

そんな不安や不満を男たちにぶつけてみても、かなりの確率でムダであると、現代の女たちは賢く知っている。なので、「私、この彼とずっと一緒にいて本当に幸せなの?」、という当然の悩みも湧いてきて、女たちの頭の中はもっとぐるぐるしてくる。

実は女たちは、いつでも本気で体当たりできる男を探している。
怒り狂って本音をぶちまけ、大声で泣き叫んでも、それでも許してくれて、翌朝には「おはよう」と微笑んでくれる男を探している。
それを聞いて男たちは、「女はワガママばかり言いやがって!」と憤るだろうが、そんな男たちだって願いは同じだろうし、「男はワガママばかり言いやがって!」と、当然女だって憤る。

こんな風にお互いに憤り合っていても、恋愛できないよねぇ?結婚できないよねぇ?
これが結局、晩婚化・少子化に結びついちゃっているのかと思うと、41歳独身女の私も、さすがに責任を感じる。
でも、どんなにケンカをしても、たとえ過激に殴り合っても、笑顔で仲直りができて、いつも通りラブラブな関係に戻れる相手じゃないと、女だって男だって不幸だ。ちっともシアワセじゃない。

みんな自信がない。実は自信はつくるものなのだ。
みんな誰でも、子供の頃からたくさん失敗をしてきて、家族に怒られたり慰めてもらってきたりしたはずなのに、大人になるにつれて、なぐさめてくれる人が減ってくるばかりか、失敗したら、「大人のくせに。」「いいトシをして!」とあざ笑われるだけ。ヘタしたらお給料だって減らされる……。
私って不幸だ、と思って当然であろう。

でも、大人って、「失敗を乗り越えて、自分で自分をなぐさめて、強くたくましく生きていくもの」だと、子供のころ教わらなかった?
それがもしかして、「自信をつくる」ということ??
……よし!そこまでいけば大したものだ。
あなたはもう大丈夫。この私が太鼓判を押そう!

大人は孤独だ。
そのことは世界中の大人たちが知っている。
そしてだからこそ、恋愛や結婚、妊娠、出産を求めるのだと、大人たちは骨身にしみて知っている。

大人たちはさみしい。
でも、恋愛や結婚に踏み切るとき必要になるもの。それは「自信」。
「この人でいいのかな?」or「この人でよかった!」
その答えは自分自身にしかわからない。
「私はこの人といて本当にシアワセ?」
その答えは、自分がそのときに秘めている「自信」だけが知っている。
自分しか知らない自分の人生が知っている。

過去のつまずきや、昔の別れた恋人と比べてみてもいい。
身近な友人カップルと比べてみてもいい。(でも、こっそりと、ね。)
本気で今、目の前にいる相手とパートナーシップを築こうと思うなら、自分が知る限りの成功と失敗を引き合いに出して、今この瞬間の選択が本当に正しいのか、比較してみるといい。
そのときに、あなたが必要な自信を持ち合わせているのなら、その選択は、きっと、正しい。
場合によっては大きな戸惑いや勇気も必要なく、軽々とその選択を選び取ることができるだろう。
そして、それはやはり、「自信」なのであり、その「自信」はきっと、これから先のあなたの人生をも大きく支えてくれるだろう。

私は常に、誰にでも、「健康でいなさい。」と説明しています。
だって、男でも女でも、病気はさみしい。
偏見をおそれずに言うと、不妊なんて本当にさみしいと思う。男でも女でも。
私だったら女としての自信はなくなり、婚活どころか恋愛に踏み込むのもためらうと思う。「子供がいなくてもいいよ。」とパートナーが言ってくれても、その言葉を正直に信じることができなくなるほど、私はきっと自信がなくなってしまうと思う。

そう、健康は自信のひとつなのだ。
そして、妊娠、出産や、出会えたパートナーや子供たちと、ずっと長く一緒にいる時間のためにも、私にとって、健康でいることが一番大きな自信なのだ。(あ、まだ婚活中だけどね。苦笑。)

今作では、5組のカップルの選択について描かれる。
自主的に選択することができない場合でも、それがターニングポイントであると教えてくれている。
現代の女たちも男たちも、みんなガンコでワガママだし、女たちも男たちも、そんなパートナーに振り回されている。でも、それでも、「好き」だし、「愛している」のだ。

どんなにステキな人とパートナーシップを組んでも、すべてが愛にあふれて、すべてが笑顔で、すべてが順風満帆とは限らない。そんなシアワセばかりではないことは、それぞれが自分の人生を振り返ってみるとよくわかるし、それぞれがとてもよく知っている。
それでも一緒に生きていきたい。
そう思える人と、強くて愛のあるパートナーシップを組んでみませんか?
あなたを見詰めてくれるその相手の瞳も、きっと、「YES!」と言ってくれるはず。
そう、人生にあきらめは禁物なのです。

世界中の女たちが、男たちが、親たちが、子供たちが。
今この瞬間も、大きな笑顔で光り輝けますように。
あなたにも、私にも、どうかシアワセなクリスマスを!!
愛と感謝をこめて。

『恋愛だけじゃダメかしら?』
12.15(土) ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
キャスト:キャメロン・ディアス、ジェニファー・ロペス  配給:カルチュア・パブリッシャーズ
© 2012 Lions Gate Films Inc. and Alcon Entertainment, LLC. All rights reserved.
http://renai-dakeja.jp/index.html 

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