「蒼月紫野の石と幸せに暮らすHappyLife」パワーストーン生活をステップアップ!PART.6

Hello!蒼月紫野です。今回は石の精霊とのファーストコンタクトの続きのお話です。ハインリヒと名付けられたアメジストファントムの精霊はボスという存在を説明しようとしているようです。様子を覗いてみましょう。

「ボスはマスターのことを深く知っている石がなるんだ。初めて買ったり貰ったりした石がなる事もあれば、後から来た石がボスになることもある。ボスになるには能力も高く、何よりマスターに相応しい石じゃないと、ボスにはなれないんだ。」
「そうなんだ。でも私に相応しいって、余り意味がよく分からないなー。」
「一瞬でマスターの心の奥底までいけて理解できる石って事だよ。悩みも苦しみも楽しみも全部分かる子。それがマスターの持っている石全部を統率するボスになる。」
「ハインリヒはなれるの?」
「どうだろうね、これから君の石ライフも充実してくると思うし縁がある石もいるようだから、その子達しだいさ。何個か石が集らないとボスは決まらない。最初に買ったり貰ったりした石が仮のボスになっていることが多い。」
そこまで一気に喋るとハインリヒは石初心者さんを見上げて言いました。
「でも僕は最初に選ばれた石という誇りを持っているよ。僕を選んでくれて有難う。」
思わず石初心者さんはアメジストファントムをぎゅっと握りました。そして手をあけて石をなで続けました。嬉しい気持ちをどう伝えたらいいのか分からなかったからです。ハインリヒが私の家のボスになれるように……そう彼女は神様にこっそりお願いしました。
「撫でてくれて有難う。嬉しいよ。」
「……うん。なんかすごく撫で撫でしたくなった。」
「それも石とのコミュニケーションの一部だね。とりあえず今夜から一週間は僕を枕元か枕の下にいれて寝てね。君と一緒に過ごして君をよく理解する為の僕たち石の儀式みたいなものかな。」

ブレスレットやアクセサリーならつけて寝てもいいですし、袋に入れて枕元に置いたり、枕の下に置いたりしてもOKです。これはどの石を買っても共通の石のルールです。ただクラスターみたいな大きなものは枕元には置けないので、枕のそば辺りの床に置いたり、サイドテーブルに置いたりしてもいいですね。寝る部屋の中に一週間おいておけば大丈夫です。その時も、窓を開けると直射日光が飛び込んでくる場所は避けて石を置きましょう。

「じゃあ今日は、お店で貰った袋にハインリヒをいれて寝るね。枕元におくけど、いいかなぁ?」
「いいよ」

石初心者さんは一人暮らしですのでその辺りは自由に出来ます。ご家族が同居の場合は、あらかじめ石がはいっていて大事なものだと説明しておくと勝手に片付けられたりしないかもしれません。
石はマスター以外に触られることを好まないのですが、中には大丈夫な石もいます。アクセサリーは見られるのが普通なので、触られるのは気にしないようです。お願い事をかけているアクセサリーを触られたから願掛け失敗……ということではないので安心してください。(色々願掛けの仕方はありますが、中には見せたり触らせたりしてはいけない手法もありますので、ご注意ください)

「今日は面白い一日だったな。ハインリヒと会えたのは最高に嬉しいし」
「はは、そう言って貰えると僕も嬉しいよ」
「ボス以外に何か役目背負っている石って、いるの?」
「いるよ。それは明日紹介しよう。一度に色々聞くと混乱しちゃうからね」
「そうだね」
そろそろ眠る時間です。石初心者さんはハインリヒを袋に入れてベッドに向います。そして枕元に置いて横になりました。
「おやすみ、ハインリヒ」
「おやすみ、マスター」

二人はどんな夢をみるのでしょうか。月がカーテンの隙間からそっと見えていました。二人の夢を知っているのは月だけなのかもしれません。

次回は二人が夢で見た不思議な経験をお話しします。どんな不思議な経験かは次回を楽しみにしていてください。ではまた来週お会いしましょう。

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