アクエリアス時代の主流になる「エソテリック・ヒーリング」とは?PART.4

前回に続き、エソテリック・ヒーリングと他のヒーリングの違いを、もう少し簡単に述べてみましょう。

PART.2で述べたエソテリック・ヒーリングの定義を、短縮すると、「魂の、魂による、魂のためのヒーリング」ということになります。それに対して、現在行われているヒーリングは、(それを行われている方がどのような主張をされようと、神智学的な定義の観点から見た場合)、99%以上のものが、「パーソナリティーの、パーソナリティーによる、パーソナリティーのためのヒーリング」になっていると思います。

アリス・ベイリーの著作“エソテリック・ヒーリング”は、AABライブラリーというところから翻訳がでており、私はその詳細な解説セミナーを行っていますが、そのタイトルは『秘教治療』となっています。“治療”という行為は、日本では医療関係の国家試験の有資格者しか行ってはいけないことになっているため、私はできるだけ「治療」という言葉を使わずに「ヒーリング」という言葉を使うことにしているので、「秘教ヒーリング」と訳します。
それに対して、そうでないものは「顕教ヒーリング」ということができます。

宗教用語で、「秘教」・「密教」が、許可を得た限られた人のみに秘密裏に教えられるものであるのに対して、一般の人誰もが接せられる開かれた教えを「顕教」というからです。
英語では、“esoteric”に対して“exoteric(エクソテリック)”という言葉が当てられます。

エソテリック・ヒーリングでは、7つの主要チャクラ(のみ)を使って、ヒーリングが行われます。
欧米の優れたヒーラーの間では“エソテリック・ヒーリング”がバイブルのようにして使われており、その影響もあってか、彼(女)らが開発したメソッドも7つのチャクラを使ったものが多いのですが、実際にその記述を調べてみると、そのチャクラの内容は全然違ったものであることが分かります。これについては、いずれまた、お話ししたいと思いますが、エソテリック・ヒーリングで使われているチャクラは非常に高度なもので、目標にすることはいいとして、誰でもが簡単に使いこなせるようなものではないのです。

宗教家が「顕教」から「秘教」・「密教」へと進んでいくように、ヒーラーの進歩・進化も、“エクソテリック・ヒーラー”から“エソテリック・ヒーラー”へと進んでいくことが、必然的な定めです。
それが、ヒーラー自身にとっての霊的進化の歩みです。

ただし、“エソテリック・ヒーリング”というテキストが与えられた以上、わざわざ回り道をする必要はなく、意欲のある方は直接その高度な道にチャレンジする道も、開かれています。