ヨガやマッサージだけじゃない! アーユルヴェーダ5000年の奥義 PART.13 スパイス編③

アーユルヴェーダライフについて、いつもわかりやすくご説明くださっているアーユルヴェーダさんから、アーユルヴェーダにとって重要なスパイスをご紹介いただいています。日本人の私たちにとっても身近なスパイスが、実は身体にとって重要な役割を果たしてくれているのです。今回はアーユルヴェーダのスパイスのご紹介第3弾です。

——————————————————-

身体への栄養補給という面のみならず、日々の生活において体調のバランスを崩さないよう「食事療法」にて健康を維持していくことの大切さをアーユルヴェーダでは説いています。 アーユルヴェーダの本場インドの料理でも多くのスパイスが使われますが、これらは個々のスパイスにおける整腸作用や消化作用はもちろんですが、使われるスパイスの種類と組み合わせに関しての健康への有用性も高く、まさにインドの医食同源といえます。
ここではそうしたアーユルヴェーディックなインド料理によく使われるスパイスの一部をご紹介します。

——————————————————-

▼ローリエ(Laurier)

別名:月桂樹、ベイリーフ。
説明:さわやかで、明瞭な芳香があるので、料理の香り付けに使用されます。煮込むと微かな苦味が出てきます。生薬として月桂葉とも呼ばれ、芳香性の健胃薬として、煎液は神経痛やリウマチに使用されます。

 

▼フェンネル(Fennel)

別名:ういきょう、フヌイユ、ソンフ(Saunf)
説明:若い葉および種子(フェンネルシード)は、甘い香りと苦味が特徴的で、食用、薬用、化粧品用などに古くから用いられています。中国では五香粉の原料とされています。消化促進、消臭、解毒作用があり、下痢や腹痛に効果があります。

 

▼フェヌグリーク(Fenugreek)

別名:ころは、メーティー(Methi)
説明:マメ科の1年草の植物で、種子がスパイスとしてカレー粉などに利用されています。滋養強壮、栄養補給、食欲増進、解熱剤としても使われるほか、インドでは催乳作用を持っていると考えられ授乳期の女性が食べる習慣があります。

 

▼ナツメグ(Nutmeg)

別名:ニクズク、ジャイファル(Jaiphal)
説明:独特の甘い香りがあり、挽き肉料理や魚料理の臭みを消すために用いられます。日本や中国でも古くから健胃薬とされており、またインドでは消化を促し便通をよくし、美肌に効果があると考えられています。

 

▼アジョワン(Ajwain)

別名:カロム、ロヴァージュ。
説明:インドの家庭料理ではよく使われ、カレーパウダーの原料にもされます。精油の成分チモールには強い殺菌力があり、伝染病予防にも使用されていたといわれています。整腸作用もあり、消化不良の薬としても飲用されています。

 

▼サフラン(Saffron)

別名:番紅花、ケサル(Kesar)。
説明:めしべを乾燥させて、スパイス(香辛料)や生薬として用いられますが、収率が低いため高価です。生薬としては鎮静、鎮痛、通経作用があり、婦人病(月経不順、子宮に関する症状)にも効果があるといわれています。