マクロビオティックに人生を捧げた情熱の人 マクロビオティック創始者「桜沢如一生誕祭」開催

マクロビオティックの創始者である「桜沢如一(さくらざわ ゆきかず)」氏の生誕119年を記念した生誕祭が開催されます。いまマクロビオティックを実践されている皆さんは、桜沢氏の思想に感銘を受けて始めたという方もいらっしゃるのではないでしょうか? 今回の生誕祭は、その活動を再度見つめなおし、その功績をマクロビオティックの未来のために引き継いでいくためのものです。

「桜沢如一の創設した日本CI協会に残る膨大な資料を中心に、全国に散らばる未知の文献や情報を調査・整理・保存し、インターネット上で公開することを目的としています。貴重な資料や桜沢如一の実像を知ってもらい、マクロビオティックを実践する方、マクロビオティックを研究する方に広く活用していただき、桜沢如一の功績を未来へと伝えていきたいと考えます」(日本CI協会会長 勝又靖彦)

 

秘蔵写真や資料などの一般公開やDVD放映、書籍特価販売、茶菓販売も行う予定。カフェテーブルも用意しているそうです。マクロビオティックをこれから実践しようという方でも気軽に参加できる会なので、ぜひ訪れてはいかがでしょうか?

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期間:2012年10月18日(木)~20日(土)
時間:10時~17時(3日間すべて)
料金:無料
会場:日本CI協会2階ホール
東京都渋谷区大山町11-5

期間中開催イベント
▼「Go History」映写会開催(無料)
10月18日(木)~20日(土) 11:00~13:00

▼マクロビオティック医学シンポジウム
「食で糖尿病を治せるか」基調講演映写会(無料)
10/18日(木) 13:00~15:30

▼マクロビオティック医学シンポジウム
「食でがんを治せるか」基調講演映写会(無料)

▼「陰陽討論&質問会」(無料)
10月20日(土)
座席に限りがありますので、事前にご予約が必要となります。(定員20名:先着 順)
パネラー:日本CI協会会長 勝又靖彦、リマ・クッキングスクール初級主任講師 尾形妃樺怜、宇宙法則研究会代表補佐 磯貝昌寛

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桜沢如一氏 経歴

マクロビオティックの創始者
桜沢如一は、いまや世界に広がりを見せるマクロビオティックの提唱者です。如一は「ゆきかず」(通称「じょいち」や「にょいち」とも呼ばれる)と読み、海外ではジョージ・オーサワ(George Ohsawa)として知られます。
1893年(明治26年)10月18日に京都で生を受け、明治、大正、昭和の激動期を駆け抜け、1966年(昭和年41年)4月23日、享年74歳でこの世を去りました。

 

生い立ちと「食養」との出会い
貧困と病気の家庭に育ち、父の家出、母と3人の弟妹を結核で失い、自身も同じ病気で倒れた17才の時に、石塚左玄の「食養」に出会います。食物だけで健康になる方法を体得した如一は、1912年、苦学しつつ京都府立第一商業高校を卒業し、貿易商店に入社、実業界に活躍しながら、食養運動を続けます。そして、1924年には、左玄の残した「食養会」の復興に専念し、人生を「食養」の普及に捧げます。

フランス留学と食養会での活躍
桜沢如一は、石塚左玄の食養の原理である「夫婦アルカリ論」に、東洋哲学の原理である陰陽論を見出し、「食養」を単なる健康法だけでなく、宇宙の真理に至る精神の修養法としての可能性を見出します。1927年には「食養」を世界に広めるため、パリへ無銭旅行を敢行、「食養」の原理説明のため、ソルボンヌ大学やパスツール研究所に学びます。1931年、東洋の精神文化と西洋の物質文化を統合した原理の書、『東洋の哲学及び科学の無双原理』をパリで出版し、世界での「食養」普及の第一歩を踏み出し、1937年に、「食養会」の会長に就任し、月刊「食養」購読者は一万人の盛況をみました。

思想家・哲学者・平和運動家として
戦前、戦中、戦後と激動の時代を生きた桜沢如一は、マクロビオティックの思想や哲学が世界の平和へつながると考え、膨大な著作、講演、教育、研究活動を行ないました。1940年には、陰陽論に基づいた「無双原理」普及のため、食養会を脱会、滋賀県大津に「無双原理講究会」を設立し、「食養運動」から、桜沢の哲学や思想がより反映された「マクロビオティック運動」へ展開して行きます。また、1941年から45年までは、反戦平和活動を活発に行ない第二次世界大戦集結の際には、ソ連に和平調停を申し出にソ満国境の突破を図ったり、戦後はGHQの政策に異を唱え、公職追放を食らったりと社会活動家としても数々の逸話を残します。1945年には「真生活運動」として全国の実践者にマクロビオティック食品を届け、1947年には、「世界政府運動」として、多くの青年を教育し海外に送り出し、活発な普及活動に徹します。

世界を股にかけたマクロビオティック運動
桜沢如一の運動は、常に世界を見据えます。1953年には60才にして、自らインド、アフリカに辻説法を展開し、ランバレーネでは、ノーベル平和賞を受賞したシュバイツァー博士とマクロビオティックの優位性を証明するため対峙します。1956年にはヨーロッパ各地で講演活動を展開し、多数の協力者、共鳴者を得て、パリ市功労賞を授与されます。晩年は、フランスの科学者ルイ・ケルブランと協調した常温での原子転換の研究の推進や日本文化の研究と実践に務めている欧米人を一同に集める世界精神文化オリンピックの開催の企画などに情熱を傾けながら、1966年に逝去しました。著書は300余冊、英仏語の著書や外国語への翻訳多数、主要国に関連する研究・運動団体があり、特に先進国の自然食運動に大きな影響を与えた人物です。

(以下出展:桜沢如一資料館 http://www.ci-kyokai.jp/go/index.html

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▼桜沢如一生誕祭
http://ci-kyokai.jp/event-gobirthday.html

▼桜沢如一資料館
http://www.ci-kyokai.jp/go/index.html