ヨガやマッサージだけじゃない! アーユルヴェーダ5000年の奥義 PART.13 スパイス編②

アーユルヴェーダライフについて、いつもわかりやすくご説明くださっているアーユルヴェーダさんから、アーユルヴェーダにとって重要なスパイスをご紹介いただいていますが今回はその第2弾。日本人の私たちにとっても身近なスパイスが、実は身体にとって重要な役割を果たしてくれているのです。

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身体への栄養補給という面のみならず、日々の生活において体調のバランスを崩さないよう「食事療法」にて健康を維持していくことの大切さをアーユルヴェーダでは説いています。 アーユルヴェーダの本場インドの料理でも多くのスパイスが使われますが、これらは個々のスパイスにおける整腸作用や消化作用はもちろんですが、使われるスパイスの種類と組み合わせに関しての健康への有用性も高く、まさにインドの医食同源といえます。
ここではそうしたアーユルヴェーディックなインド料理によく使われるスパイスの一部をご紹介します。

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▼ニンニク(Garlic)

別名:ガーリック。
説明:世界各国の料理で用いられ、香味野菜の代名詞的存在であり、料理に食欲をそそる香味を与えてくれます。糖質の分解を促すアリシンも含み、疲労回復や体力増強に効果があり、滋養強壮の効果もあるといわれています。

 

▼レッドペッパー(Red Pepper)

別名:赤とうがらし、チリ(Chili)。
説明:胡椒などの他の香辛料と同様、料理に辛みをつけるために使われるほか、健胃薬、凍瘡・凍傷の治療、育毛など薬としても利用されています。成分として含まれているカプサイシンは血行を促進し、身体を温める作用もあります。

 

▼コリアンダー(Coriander)

別名:香菜(シャンツァイ)、パクチー、ダニヤ(Dhaniya)。
説明:別名「カメムシソウ」の名もあるとおり、独特の風味があるため、人によって好き嫌いが大きく分かれます。葉にはカロチンやビタミンが豊富に含まれており、胃腸のはたらきを促し、新陳代謝を活性させる作用があります。

 

▼コリアンダーシード(Coriander Seed)

別名:香菜(シャンツァイ)、パクチー、ダニヤ(Dhaniya)。
説明:コリアンダーの種子を乾燥させたものです。種子の匂いの主な成分は葉の香りの成分とは異なり、万人好みのさわやかな香りとなります。消化器系に効能があり、消化不良などの家庭薬として使われています。

 

▼クミン(Cumin)

別名:馬芹、ジーラ(Jeera)
説明:インド料理に必須のスパイスのひとつで、ガラムマサラやチャツネを作る際にもよく使われます。健胃・消化促進・解毒・駆風などの効能があり、下痢や腹痛の際にはホールのまま料理に入れます。

 

▼ブラックペッパー(Black Pepper)

別名:黒胡椒、カリミルチ(Kalimirch)
説明:胡椒は、熱帯性常緑つる性植物であり、その熟していない緑色の実を果皮ごと天日に乾したものが黒胡椒です。成分に含まれるピペリンによる抗菌・防腐・防虫作用が知られています。酵素活性作用があり、消化機能を刺激し便秘にも効果があります。

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出典:アーユルヴェーダライフ

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