女性にとって本当に幸せな生き方とは? おのころ心平さん主催「統合医療カンファレンス」PART.1

TRINITY本誌とWEBでおなじみの、おのころ心平さんの自然治癒力学校が主宰する、「統合医療カンファレンス」が、9月16日(日)に開催されました。

統合医療カンファレンスとは、「医療者、治療家、セラピスト、患者、クライアントの垣根を越え、テーマに沿って、それぞれの立場から見解を交流しあい、多角的に、その疾患についての成り立ちを浮き彫りにしていく」という試みとのこと。

これまで、川嶋朗教授や帯津良一先生、黒丸尊治先生らをメインゲストとして迎えた統合医療カンファレンス。
今回のテーマは「現代医療と女性のカラダ」についてでした。
大変豪華なゲストが集結し、活発な意見交換が行われました。

ゲストは以下の通り

対馬ルリ子先生(ウィミンズ・ウェルネス銀座クリニック理事長)
岸紅子さん(NPO法人日本ホリスティックビューティー協会代理理事)
川島亨先生(医療法人ライフクリニック院長)
本堂佳子さん(湯島食堂シェフ)
Vanillaさん(代替療法師)
そして、おのころ心平さん(ボディサイコロジスト)

第一部では、産婦人科医の対馬ルリ子先生によるセミナーが行われました。
対馬先生は、女性の心と身体の健康、そして生き方を全力でサポートする「女性の生き方」のエキスパートです。対馬先生のセミナーは専門的でありながら分かりやすい解説で目からウロコ。単なる生物学的な女性の話だけではなく、「心」にも深く着目した内容でした。

まず、最初に仰ったのが、「日本の女性は、自分が唯一無二の存在であるという意識を確立できない。自己肯定や自分が大事な存在であることを自覚できている人が本当に少ない」ということです。
現代の女性は、自分のやりたい仕事をし、望む生き方ができ、自由に人生を選択できているように思います。しかし一見そう見えるとしても、事実は異なるのかもしれません。しかも個性を出せているようで、実は心のなかでは自分の存在価値を見い出せないでいる、というのが、多くの現代の女性に言えることかもしれません。

戦前の女性と現代の女性を比較し、「女性のライフサイクルは変化しないのに、ライフスタイルは変化している」というお言葉が印象的でした。
二つの時代の女性を比較すると、戦前は15,6歳頃に初経を迎えていたのが、現在は12,3歳頃に初経を迎える人が多いというように、身体が大人になるのは現代の女性の方が早いそう。でもここでビックリなのが、今も以前も、閉経するのは平均50歳とあまり変わらないとのこと。平均寿命60歳の時代から、現在は90歳になろうという時代。閉経してからの時間が、今の女性は40年間ぐらいあるそうです。その時間を女性としてどう過ごすか、新たな生き方が求められている……。この事実に今更ながら驚きました。

高等教育や雇用の拡大、晩婚化、そして少子化など、女性のライフスタイルは大きく変化しました。ストレスが起因している場合も多い、月経前症候群や自律神経失調症、ウツ病などの症状に悩む方、そして乳がんや子宮ガンなど、女性特有の病気も増加の一途をたどっているそうです。
今一度「女性としての生き方を見直し、サポートできる体制が求められている、という対馬先生の言葉が心に響きました。
現代の女性の、複雑で多様化しているライフスタイルは、簡単なマニュアルで解決できるものではないのだと痛感。
「女性が望む生き方ができる人生をサポートしたい」という、対馬先生の真摯なお気持ちが伝わってくる、大変濃密な内容のセミナーでした。

さて、第2部は豪華パネラー人によるカンファレンスです。
その模様はPART.2でご紹介します!

▼9/16に開催した「自然医療カンファレンス」の詳細はこちら
http://naturalhealing-school.org/?p=1783