■すでに起こっている2012年

実は初日のオープニングセレモニー、ちょっとした出来事を目の当たりにしました。野外でカルーク族のメディスンマンがメディスンホイールを降ろし、祈りのセレモニーが始まりました。私も含め参加者を一人ひとりセージでスマッジングし、みな静かに祈りを捧げていました。

セレモニーが終わりかけたその瞬間、シャスタ族と名乗る一人の女性が、カルーク族の彼に対してかなり批判的なことを訴え始めました。ある意味個人的レベルの批判とも取れる言動に、だれもが驚きながらその光景を見守っていました。

「みんな、注意しなさい！誰の声を聞くのかを！」

目の前で共にシャスタを大切に崇め敬うネイティブアメリカンの部族同士が、ぶつかっている。なににぶつかっているのだろうか。ちょうどセレモニーの中に、統合や平和、調和への祈りが出たばかり。これは何を私たちに見せてくれるのだろうか。皆が冷静にその場を去りましたが、ピリピリとしたエネルギーが残りました。

『誰の声を聞くのか』

「誰の声を聞くのかは、自分で決めなさい」
「自分で選んで、聞きなさい」
「自分の声を聞きなさい」

そんなメッセージがそこにあった気がしました。
世界中でこれからの平和で意識的な地球の目覚めに向けて、様々な対立や争いが表面化し、不要な枠組みやしくみが崩れ落ちています。何を信じれば良いのか迷い、混乱している人たちもいるかも知れません。

そんな世界や人々の意識の間で起こっている「今」を、ここ聖地シャスタのセレモニーで目の当たりにした気がしました。

そして同時に、対立する二元性を手放し、統合して中庸にいること。物事に良し悪しはなく、全ては一つであることを知っている、自分の奥深いところにつながることを思い出しました。

スピリチュアリティとは、何も難しいことではなく、日々の生き方、そのものだと想います。

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