1回1種の神秘クラシカルホメオパシー

人間を身体・感情・精神の全体からの捉え 「病気ではなく人を診る」ホリスティック療法として注目される「クラシカルホメオパシー」クラシカルホメオパシーがもたらす癒しとは?

 

人間のもっている生命エネルギーに働きかけるクラシカルホメオパシー

クラシカルホメオパシーは、今から200年ほど前、ドイツ人医師・ハーネマンによって体系化された自然療法。「ホメオ」はギリシャ語で「同類・類似」という意味があり、病気の症状と同じような症状を引き起こすものによって病気を癒すという法則に基づいていることから「同種療法」とも呼ばれている。一方、現代医学などは、病気と反対の作用をもたらすもの(異種)を用いて症状を抑えるため、ホメオパシーの用語では、アロパシー(異種療法)と呼ばれている。たとえば、アロパシーでは熱が出た時には解熱剤を与え、熱を下げる対処を行うが、ホメオパシーでは、熱が出たら熱を上げる効果を持つレメディーを与え、症状を出しきらせるように導くのだ。本来人間には自らを健全に保つ働きをする生命エネルギーがあり、外的ストレスによってエネルギーのバランスが崩れると、さまざまな症状が出てくるというのがホメオパシーの基本的な考え方。出てきた「症状」は、崩れたバランスを立て直そうとしている「サイン」と捉えている。その「サイン」に合ったレメディーを摂取することで、エネルギーのバランスが整い、治癒力を最大限に発揮できるようになる。

1回につき1種類「病名」ではなく「人」をみてレメディーを選ぶ

現代は、ホメオパシーにもさまざまな流派があり、クラシカルホメオパシーは、「患者の症状に合ったレメディーを1種類だけ投与する」というハーネマンの教えを今も忠実に伝承している。脳外科医であり、ホメオパスとして20年以上ものキャリアを持つDr.ロバート・ハシンガーは、クラシカルホメオパシーの必要性をこう語る。「日本では、ガン患者や自殺者が年々増加しています。これは物質主義によるストレスが蔓延し、社会がアンバランスな状態であることを示唆しています。無意識のうちに、社会的に条件づけられた欲望を優先して生きているため、真に自分が求めているものがわからなくなってしまい、葛藤が生じているのです。クラシカルホメオパシーは、「病名」でレメディーを選びません。それぞれの個性や状況に応じてその人にあったレメディーを一つだけ選ぶのです。そのレメディーが、その人のバランスを整え、本来の自分を取り戻してくれます。地球全体が調和して生きていくためには、一人ひとりが条件付けられた欲望やエゴから自由になることが重要です。人々がホメオパシーによって調和を取り戻していけば、今とは全く違う世界になると私は信じています」。

ロバート先生もっと教えて クラシカルホメオパシーについて

1回1種。クラシカルホメオパシーのその特徴についてまだまだ分からないことがたくさん。さらに詳しくDr.ロバートに聞こう

1なぜ、1回1種のレメディなの?「クラシカルホメオパシーでは、頭痛や発熱などのさまざまな症状は、人間が持つ生命エネルギーが、外的ストレスによってバランスを崩したときの「サイン」だと考えています。その「サイン」に最も合うレディーを取得してしまうとどのレメディーがどのように生体に作用したかがわからなくなってしまうのです」2アロパシーとの違いはなんですか?「アロパシーでは、痛ければ痛み止め、咳が出れば咳止め、というふうにその症状を訴える人には、誰でも同じ薬を与えます。症状を治すのではなく抑え込んでしまうので、いずれ別の形で病気は出てきますから、病人は一向に減らないわけです。同じ症状でも、原因はさまざま。クラシカルホメオパシーは、その人だけのレメディーを探し出します」3どんな症状にも対処できますか?「クラシカルホメオパシーでは人間を身体・感情・精神の3つの領域からみていきますから、身体的な症状だけでなく、感情的な症状だけでなく、感情面や精神面の問題にも対処できます。3つの領域は互いに関連があって、表面に出ている症状の奥に内面の問題を抱えている場合が多いのです。“病気ではなく人をみる”ことによって大体の原因にアプローチしていきます」4「ホメオパシーのレメディーは、人間の持つ生命エネルギーに力強く作用して、その人が本来持っているエネルギーを最大限には発揮できるようにしてくれます。自由で創造的に活躍している自分を思い描いてみてください。それが本来のあなたです。ホメオパシーを続けていくうちに、価値観も行動も何もかもが変化していきます。より自分らしくシンプルに生きられるようになるでしょう」

レメディー摂取の注意点 レメディーを摂取するときに気をつけたいことがある。一つは、アロパシーの薬について。抗生物質や精神薬などのような強い作用を及ぼす化学薬は、レメディーの働きにも大きく影響する。自分で勝手に判断せず、服用する前に一度ホメオパスに相談しよう。もう一つがコーヒー。コーヒーの成分や香りなどがレメディーの作用を妨げる場合があるので、なるべく飲まないようにすること。デカフェされたコーヒーや紅茶などはOK。レメディーは、直射日光や強い匂いがするような場所は避け、冷暗所に保管しよう。

ホメオパシック・レメディーについて

レメディーの種類 レメディーは、自然界の物質を10の30乗倍という天文学的な倍率まで希釈、振とう(激しく振る)する工程を繰り返し、その液体を砂糖粉にしみ込ませてつくったもので、2000以上もの種類がある。レメディーにはその物質のエネルギーが備わっており、希釈&振とう回数が多いほどエネルギーが強いとされている。