聖なる旅~ハワイ・スピリチュアルツアー~「マナに導かれて」 第3回

「マナ」とはこの宇宙に流れるスピリチュアルなパワーのこと。ハワイの人々はこの世に存在するすべてものもに、マナが宿っていると信じています。ハワイや自然や、人々とのふれあいを通じて得られたスピリチュアルな力を「マナ」と表現していますが、私の旅も、私自身も見えない「マナ」に導かれ、ここ数年間、いやハワイに足を踏み入れてから約20数年間、聖地ハワイで感じた事、そして素敵な仲間たちとともに過ごした今回のヒーリングツアーをレポートいたします。

 

ヒーリングポイントno.4~サーストン・ラバーチューブ~

「ここは植物園? 鳥の鳴き声はテープ?」と思わず言いたくなるほど、あまりに芸術的に完成された溶岩トンネルへと続くその道は、シダ植物が鬱蒼と茂り、鳥のさえずりが本当に美しく響く。太古の昔から変わらない姿を見せてくれているのであろうその自然の姿を前に、人間という存在の小ささ、“人間”ということにこだわり執着する愚かさを恥ずかしく思ってしまうほど。鳥の声は、この自然が成し遂げた芸術とも思えるトンネルをガイドしてくれるかのように完成された音階とリズムで、トンネルに導いてくれる。ソプラノの声で近くまで飛んできて、短いショートオペラのアリアをさえずり、空に向かい飛んでいく鳥……。バスの低い声で低音部のパートを重層に奏でるハワイ島に生息するカエル達……。

道を下りながら進むと溶岩トンネルが見えてきました。エネルギーが集中し、オーラが見えやすくなるというトンネルで、必死に見ようと意地になって頑張って手のひらで気の玉をゆっくりゆっくり育んでみました。

感覚は充分に感じられるけれど、やはりビジョンとしては観ることができず、「見えた? 見えない。ねぇ」と言う私の隣で、小学校6年生の少年がキラキラ輝く笑顔、澄んだ瞳で大地の創造物のなかを歩きながら、「オーブ(光の玉)が、写真に写ったよ」。「ほら、今出口のあたりの草の後ろにオーブが隠れたよ」と、撮ったばかりの写真を見せてくれました。その時、改めて子どもの純粋さや無垢さをとても嬉しく感じました。キラキラ輝く瞳が美しく、こちらまでそのワクワク感が伝わりました。

子どもの純粋さは美しい。子どものワクワクした心は輝かしい。いつまでも大切にしてほしい。私たちはそれを守ってあげないといけない。そして、私たちもそれを失ってはいけない、と強く感じたひとときでした。『オーブ』とは、スピリチュアルの間では、「響玉」と呼ばれることもあり、神聖な場所や、楽しい場所、愛が満ち溢れエネルギーが強くなっている時に写真などに写るそうです。私たちのエネルギーもなんだか地球のおへそと繋がってきたような感覚を覚えました。洞窟の出口のところで、子どもが「妖精が見えた!」と話している声を聴き、妖精……?もちろんいるでしょう!!と思いながら、洞窟を後にしました。