聖なる旅~ハワイ・スピリチュアルツアー~「マナに導かれて」 第2回

「マナ」とはこの宇宙に流れるスピリチュアルなパワーのこと。ハワイの人々はこの世に存在するすべてものもに、マナが宿っていると信じています。ハワイや自然や、人々とのふれあいを通じて得られたスピリチュアルな力を「マナ」と表現していますが、私の旅も、私自身も見えない「マナ」に導かれ、ここ数年間、いやハワイに足を踏み入れてから約20数年間、聖地ハワイで感じた事、そして素敵な仲間たちとともに過ごした今回のヒーリングツアーをレポートいたします。

ヒーリングポイントno.2~黒砂海岸(ブラックサンドビーチ)~

緑海ガメのサンクチュアリであるこのビーチは、水中へ流れ込む際に急激な温度変化によってクラッシュし、細かな粒となった溶岩からできた砂浜で、その名の通りの真っ黒なビーチ。本当に細かく、素足で踏むと気持ちがいい! とはいっても騒いだり、そこにいるホヌ(海亀)を触るのはご法度。海亀はハワイ語で「ホヌ」と呼ばれています。

昔、ハワイの子ども達が海辺で遊んでいるとよくサメがやってきて襲われていた時代があったそうです。その時代、ホヌは海辺へやってきて、人間の子どもに自身を持ってサメの標的の代わりとなって子どもたちを守ってくれていました。。 そういう言い伝えから、ホヌは神聖な生き物、幸運を運んでくる「聖なる海の守り神」として大切にされているそうです。そしてここは聖なる海の守り神を見つめることのできる場所、ブラックサンドビーチ、 不思議なことに、小さな子どもから大人まで、さまざまな国から来たであろう観光客がいるにも関わらず、皆静かに波打ち際に漂う亀を“見つめている”んです。人間とホヌとの過去の記憶がそうさせているのでしょうか? その姿からは、ここでもヒーリングの大きな波が流れていることを感じられます。

また、「種族の違う地球に生かされている生物のサンクチュアリ」だけあって、とても神聖な「生のエネルギー」を感じます。 静かに見つめる、人間と動物が共存している。同じ地球に生かされていると改めて実感できます!

 

ヒーリングポイントno.3~ウッドバレー(チベット寺院)~

ここは特別な場所。ハワイ島の既製のヒーリングツアーではまだどこも紹介していない場所。今回スピリチュアルツアーガイドをお願いしたTomomiさんに特別に連れて行ってもらいました。「ここのパワーは他とは違う」と教えてくれたように、 この地は「ウッドバレー」と呼ばれるパハラの町からさらに山の奥へ進むと広がる森や山、そんななかにウッドバレー・テンプル(正式名称は、Nechung Dorje Drayang Ling:通称ウッドバレーテンプル、チベット寺院)があります。

寺院の周りの樹木は何十メートルにも成長し、その風景に圧倒されました。身体がビリビリと感じるような気がしましたが、心は凄く静かで落ち着いていて。静寂ななかにとても大きなエネルギーを感じました。寺院とそれを守る樹木は、ずっと昔から、またこの先もずっとその姿を変えず静かにそこに佇み、時空を超越した存在としてそこにあるようです。このウッドバレー・テンプルはチベット仏教のお寺で、昨年 ダライ・ラマ法王も訪れたお寺だそうです。

現在、一人のラマ僧Tiapalaが一人で住んでいらっしゃり朝、8時と夕方、6時に読経をされていて一緒に座って読経を聞くことも可能だそうです。私達は時間的に読経にご一緒させていただく事は出来ませんでしたが、ラマ僧Tiapalaは私達を穏やかでやさしい微笑で迎えてくださり、とてもフレンドリーにお話をしてくださいました。寺院の横にも、宿泊施設があり、寺院を訪れる人、修業をしたい人、がお泊りになるようです。深い瞑想をされたい人は是非お勧めです!!

また、この森には美しい孔雀が生息し、寺院のお庭に遊びにやってきます。孔雀は害虫やコブラなどの毒蛇を食べることから、「人々の災厄や苦痛を取り除く功徳」があるとされ信仰の対象とされるそうです。

このウッドバレーでは一歩一歩進むのも、呼吸をするのも、一挙手一動に気を配り、丁寧にしなければ失礼なような気持ちになり、ゆっくりと、大切に、全身系を集中して静かに時を過ごしました。
そして、寺院のまわりに大きく聳え立つ、樹木の葉音にしばし心を委ねました。風、自然が奏でる葉音は、この上なく贅沢な音の調べ。また、寺院のなかから時折響くウィンドウチャイムの音が葉音と重なり合い、今まで耳にしたことのないような「特別な力による特別なヒーリング音楽」のハーモニーがつくられ、自然のリズムBGMとして奏でられていました。静寂のなかの神聖なる森の音、神聖なるウッドバレーです。

 

<ウッドバレーテンプル ホームページ>http://www.nechung.org/index.shtml