私を支える祖母の思いで~人生の真理は祖母が教えてくれた PART.1

私が善きスピリットの存在を知ったのはわずか8年前のこと。
そして、その善きスピリットに道具として使ってもらい始めたのもそこがスタートです。

子供のころから霊感は強く、一番古い霊体験の思い出はまだ幼稚園に入る前の3歳頃。
夜一人でトイレに入っていると背中に気配を感じ、びくびくしながら後ろを振り向いてみると、背後の窓の向こうを右から左へ蝋燭の炎の部分だけが浮かびながら移動していて、とても驚き慌てて叫んで家族みんなに知らせても、誰も驚いてくれず、ただ苦笑いしていた祖母の顔だけが今でも思い出に残っています。

家族のなかでも祖母は信心深い人で、どこかの宗教に入っていたらしく、いつもご先祖様の御仏壇に向かってお経を唱えていました。私も小さいころからお経を唱えるように決められていて、今でも般若心経やその他諸々をソラで暗唱出来るのは祖母のおかげ(笑)
ただ、その頃の私が感じていた祖母の信仰とは「ご先祖様や神様にお願をする→願を叶えてもらう」というもの。全く納得できなかった私は、小学校高学年の頃からお経を唱えることも仏壇にお願いすることも一切やめてしまいました。

中学生になって強烈な反抗期を迎えていた私は、塾をサボって友達と街をふらついて遊んでいることもしばしば。
そんなある日、祖母に呼ばれて向かいに座ると、
「あなたの夢を見たのだけれど、塾に行かないでどこかで遊んでいたわよ。どこか別のところにいるの?」と聞かれ物凄くドッキリ。なるべく平静を装って「ちゃんと塾に行ってるよ」と嘘をついてその場をしのぎましたが、霊感のあった祖母にきっとご先祖様が告げ口してしまったに違いありません(笑)

ある時、「ちょっと見て!」と祖母が興奮した声で呼ぶので仏壇の前に駆けつけてみると、なんと御線香の燃えカスが崩れ落ちずに彫刻のようにト音記号のような複雑な形のまま残っているのです!
「お経をあげている時に、すっかり忘れていたんだけど今日がご先祖様の命日だってことを思い出して、すぐに忘れていたことを謝って感謝の気持ちを送ったのよ。そうしたら見る見るうちに御線香が丸まって、こんな形になったの。これは、ご先祖様が“ありがとう”って言っているのよ」
「なるほど」と、普通ではありえな現象にとても感動したことを今でもはっきり覚えている。

晩年癌を患った祖母は、それでもタバコがやめられず、「みんなに内緒でタバコを買ってきて」、と私にお小遣いを渡し、家族には内緒で最後までタバコを吸っていました。
私は、「おばあちゃんが好きなことをした方がいい」と考えて素直にタバコを買いに走っていました。

そんな祖母が亡くなる時、内臓の癌でしばらく入院していた祖母は日に日に力を無くし数週間なにも食べられずついには話す事も出来ず意識の無い状態になってしまいました。

~つづく~

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