私の知らない私~無意識に潜む影~PART.2

こんな話を聞いたことがないでしょうか?
「結婚している人を好きになってしまいました」
「遠距離恋愛ばっかりで……」
「大好きな彼と結婚したら、意地悪な姑がついてきた」
「仕事は順調なのに、家庭がうまくいかなくなった」

これらは、私たちのなかにある「すべてを手に入れてはならない」「最高を受け取ってはならない」という罪悪感や怖れの気持ちから無意識的に創られる罠なのです。
このような問題は、「小さい頃からお父さんとお母さんがよく争っていた」という人が体験しています。

このような意識の作用をエディプス・エレクトラコンプレックスといいます。
私たちの意識の奥底には大なり小なり、「異性の親を奪ってしまった!」という同性の親に対する罪悪感があります。そして、この罪悪感があると、人生で成功しても楽しめないのです。ビジネスにおいても、失敗したりします。

「パパを盗んだ」「ママを盗んだ」という罪を“隠滅”するために、私たちは自分のことを“失敗”させるのです。自分でも気づかないくらいに巧妙に。これは無意識のレベルで起きています。

もちろん私たちの表面意識では幸せを願っているのですが、もっと深いレベルで私たちは自らを不幸にする選択をしているところがあるのです。

普通に考えたらバカバカしいのですが、「悪いのはあの人!私は被害者だし、無罪なの!!」と正々堂々と言えるためなら、どんな不幸な目にでも遭ってやる!!ということをやるんです、私たちというのは。

もちろん表面意識では、「どうして私がこんな目に遭わなきゃならないの~?」と泣きながら苦しんでいるわけなのですが。無意識層では、全部自分が仕組んでいるというわけです。

この罠から抜けるには、「起きていること、見えていること、感じていることは全部、自分自身の意識の投射物にすぎない」という考え方が必要です。「問題をつくったのは実は自分自身の罪悪感だったのか」と深く気付くことです。

自分自身の選択によって人生が成り立っていることを、私たちが深いレベルで気づくとき、解消されない問題はありません。

他の誰でもなく、人生の体験を自分の責任であることを感じられた度合いだけ、誰かや何かに投げていた自分のパワーと自分に対する影響力を取り戻すことが出来ます。このような心の姿勢によって私たちは罪悪感から解放され、自由を得るのです。

私たちに必要なことは、無罪を受け入れることだけです。“悪者がいない”世界観をベースに選択できた度合いだけ、日常の無数の選択が変わるのです。
それがあなたを今以上の幸せと成功に導いてくれるでしょう。

次回はさらに深いレベルの罠のご紹介です。

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