私がマクロビオティックにおいて目指すもの PART.2

その土地にはその土地に合うマクロビオティックがあるように、日本人ももう飽食を卒業し、外国食は時々の趣味や楽しみとして取り入れる範囲にとどめ、日本人こそが、日本で古来から続いている植物中心の、お米や玄米中心の食生活に戻るべき必要があると私は考えています。

そのためには、まずは自分と正直に向き合ってみることが必須です。

私はマクロビオティックに移行し始めた頃、例えばですが「今日はうどんが食べたいのか蕎麦が食べたいのか」「立ち食い蕎麦がいいのか、ゆっくりお酒を嗜みながら楽しみたいのか」「温かいものがいいのか冷たいものがいいのか」などなど毎食逡巡し、食いしん坊ならではの悩みを常に抱えていました(笑)。
それは「今日は何がしたいのか」「誰と会いたいのか」「飲みに行きたいのか」「ひとりでゆっくり過ごしたいのか」そのような事を日々思い描いていることと同じなのです。

どんな食事でも食事は食事。
家族や親しい人と一緒に食べるのも、夜中にこっそり冷蔵庫を開けてつまみ食いをするのも、すべてが食事で、すべてが自分の体の血となり肉となり、もちろん心の栄養になるのは言うまでもなく、今現在の自分を生かしてくれていて、この先の人生も生きていきたいという命の希望をつなぐ大きな糧になっていくはずなのです。

どうか一食一食を、ひとくちひとくちを楽しんでください。
そしてそうしている時間や一緒に過ごしている目の前の人を大切にしてください。
それが命を、命の恵みをいただくこと、自然の恵みをいただくことであり、自分を含め、すべての人、すべての命を愛し、慈しむことになるのです。

どうか自分を大切にしてください。目をそらさずに見詰めてあげてください。
人の、人生の第一歩はまずそこから。
幼い頃、家族がもたらしてくれた愛はそのような慈しみだったのです。

人生のすばらしいところは、いつでもやり直しがきくこと。
やり直したい、やり直そうと思ったときが、新しいスタートです。
共に元気良く、楽しく幸せに生きていきましょう。応援しています。
それが、私の目指すマクロビオティックなのです。

■PART.1