東日本大震災を予言した松原照子さんの生き方指南『今日という日は一度だけ』

自身のブログ『幸福への近道」で、東日本大震災を予言し話題になり、Trinity No.39でもインタビューで登場していただいた「世見者」の松原照子さん。被災エリアまでを細かく当てたことが話題になり、ブログは毎日の平均アクセスが30万件を超えるほどに。松原さんの本業は、経営コンサルタントやライフアドバイザーですが、震災以降も事件などの予言が的中し、注目を集めています。 『今日という日は一度だけ』は、松原さんが読者に向けた、明るい未来を切り拓くためのメッセージ。 人生の軸となる、「日常」「自然界・真理」「自己の見直し」「アドバイス」「健康」「家族」「恋愛」「仕事・人間関係」の8つの観点から、松原さんがアドバイスをしてくれています。本書に一貫しているのは、タイトルでもある「今日という日は一度だけ」という考え方。 松原さんは、前世に思いを馳せ、過去を後悔し、未来を案ずることを重視しません。 「大切なのは、今をどう生きるかでしょう?」、そんなメッセージが本書には溢れています。 悲しみや辛い気持ちに襲われたり、言いようのない孤独感や未来への不安を感じたり、人生には苦しい瞬間も多いもの。でも、「そんな気持ちのまま一日を過ごしてもいいの?」「辛くても楽しくても時間は当たり前のように過ぎ去っていくのよ」。そんな松原さんの投げ掛けが聞こえてきます。 「幸福とは」 幸福とは…… 日々の暮らしにどれだけ満足しているかです。 欲しい物を手に入れても、 また、次に欲しい物が出るのでは、 幸福は、その度に一歩後ずさりします。 身体が元気なら、それだけでも幸福なはずです。 ご自分の幸福探しをしてみてください。 ご自分の幸福を自覚すると心が休まりますよ。 松原さんは本書のなかで、『人生って、終わりが来るその日まで、自分の生き方に「答え」など出ないものだと、私は思っています』、と語ります。目の前の辛いことから何とか抜け出しても、少しするとまた辛い出来事が起こってしまう……。人生はそんなことの繰り返し。多くの人にとって、それが人生の真理。であるならば、辛い出来事と共存しながら、自分のなかの幸せの定義を見つけ、自分なりの満足度を維持する生き方がよいのかもしれません。 「前世」 あなたは前世を信じますか。 私は、あったと思えるし、ないと言われたら 「そんなことはない」と言ってしまいそうです 昔、私がどこかのお姫様だったとしても、 もう昔には戻れません。昔は昔です。 今を大切に生きることこそ、 いつか今が前世と呼ばれる日が来た時、 心の中に明るい何かが残るのだと思います。 「前世の生き方や行いが、今の自分自身の運命を決める」とは、宗教やスピリチュアルの分野でも言われていることです。しかし、「今の状況はすべて前世が原因だから」と、それを免罪符にして逃げ道をつくってはいませんか?「前世はお姫様だったんだから、待っていれば今世でもお姫様になれるはず」という幻想や、「今うまくいかないのは前世のせい。どうせ頑張っても幸せにはなれない」といった諦め……。確かに前世をどう生きたかはとても重要。しかし、過去や他者に原因を求めずに、今の自分が解決していくことも必要です。 前世を変えるぐらいの気持ちで、今に向き合うことが大切なのかもしれません。 本書では、ほかにも「テレパシー」「涙」「欲」「心の整理法」「パワーアップ」「適齢期」「働ける喜び」「二種類の愛」などをキーワードに、様々な場面での幸せな生き方を、松原さんが教えてくれています。きっと、あなたにぴったりの言葉が見つかるはずです。 松原さんの口調は穏やかで優しいながら、大きな喝を入れられたような、気が引き締まる思いもした読後感。 日々の心がけや、気持ちの切り替えひとつで光が差し込み、人生は劇的に変化します。 今悩みや悲しみのなかにいる方に、ぜひ読んでいただきたい1冊です。