意外と知らないオリーブオイルの選び方・楽しみ方「OLIVE JAPAN 2012」レポート・前編

このイベントは今年からスタートしたもので、国内外のオリーブ製品が多数集まったマルシェ(市場)は大勢の買い物客でにぎわいました。

同月19日・20日の2日間、このイベントに先駆けて、OLIVE JAPAN 2012 国際エキストラバージンオリーブオイルコンテストも開かれ、140品の出品エントリーのうち最優秀賞5品、金賞32品、銀賞59品が決定。最優秀賞受賞者と金賞受賞者は、イベント初日、オリーブアンバサダーに任命された俳優の石田純一さんから表彰されました。今回の選考については世界の主要生産地から著名な審査員を招き、日本・スペイン・イタリア・トルコ・イスラエル・アメリカ・オーストラリアの12名の審査員によって選ばれました。

マルシェで受賞したての高品質なオリーブオイルを実際にテイスティングすることもできたのですが、一度に多くのオリーブオイルを比較することでそれぞれの商品にどんな個性があるのか実感できるいい機会に。オリーブオイルの奥深さを感じ、新しい楽しみ方を知ることができて、有意義でした。

OLIVE JAPAN 2012レポート、まずはオリーブオイルの楽しみ方や効果について少しご紹介したいと思います。

●オリーブオイルのテイスティング方法
オリーブオイルをテイスティングしたこと、ありますか?私は今回初めての経験でしたので、ブース担当の方に教えていただきました。方法は次の通りです。

1.小さな紙コップ等にオリーブオイルを少量入れる

2.紙コップの底に手のひらを当て、円を描くように底をなでてオリーブオイルを少し温める。このとき、反対側の手は紙コップの上をふさぐように持ち、香りが飛ばないようにしておく

3.しばらく円を描いて温めたら、紙コップをふさいでいた手をそっと上げ、香りを楽しむ

4.少量を口に含んで、味わう

●どんなオリーブオイルを選ぶといいの?

専門的に学んでいくといろいろ種類があるそうですが、なにはともあれ一番大切なのは自分の味覚・お料理とマッチすると感じるかどうかということだそうです。バージンオリーブオイルひとつとっても、土地や品種、加工の違いでずいぶん味も変わります。深みがあるもの、さっぱりしているもの、すっと口に馴染んだ後うっすら刺激が喉の方に残るものなど、商品により個性があります。実際に味を試しながら、自分に合うものをチョイスしてみましょう。
より詳しく勉強してみたい、という方は、オリーブオイルソムリエ講座などを活用してみてはいかがでしょうか。私も通ってみたい!

●どんなお料理に使えるの?

サラダはもちろん、ありとあらゆるお料理に活用することができます。中には納豆や冷や奴、お刺身にかけて食べるという人も。詳しい方法についてはOLIVE JAPAN 2012レポート後編でご紹介します。

●オリーブオイルの良い効果

チュニジア大使館のブースでうかがった話をご紹介します。
実は、オリーブオイルにはポリフェノールが豊富に含まれているんだそうです。ポリフェノールは抗酸化物質。アンチエイジング効果も期待できるとのこと。お肌を美しく保つポリジーンとオレイン酸も含まれています。特に女性にとっては嬉しい効果ですね。

オリーブオイルを使った食事は糖尿病の治療にも有効と言われています。炭水化物や果物、野菜、豆類、穀物などの水溶性食物繊維を一緒に摂取すると良いのだとか。

とはいえ、他の油脂と同じく、オリーブオイルにもカロリーがありますので(1グラムあたりおよそ9キロカロリー)、取り過ぎが怖いなと感じる人もいらっしゃるでしょう。何事も過剰になるのは良くありませんが、オリーブオイルを多く消費する地中海の人々に肥満が少ないことから、低脂肪食よりも肥満を抑制できるのではないかとも言われているそうです。

オリーブなお料理で使えて身体にも良い効果があるならぜひ活用したい!そう思った私は早速、マルシェで好みのオリーブオイルを探すことに。続きはOLIVE JAPAN 2012レポート後半で詳しくお伝えしたいと思います!


■OLIVE JAPAN 2012 http://olivejapan.com/