幸運を掴むスピリチュアルファッション 前編

Trinity vol.35の特集の一つが、「セレブのスピリチュアルライフ」。そのなかでご紹介した釈由美子さんが着用しているのがブルーのドレスです。実は、このドレスをデザインしたファッションデザイナーの池本紫(いけもとゆかり)さんがつくるドレスを着ると、「ラッキーなことが起こる!」「願いが叶う!」という人が続出なのだそう。“小さい頃からカンが良かった”と語る池本さんは、インスピレーションとオリジナルのカラーメソッドで、その人にピッタリのドレスを制作します。そんな池本さんに「オーラから魅力を上げるファッション」についてお話をお伺いしました。

ファッションを変えて人生が変わる!?

編集部(以下編):洋服によって、印象は大きく変わりますが、「人は見た目じゃない!」ともよく言われます。実際のところはどのように思われますか?

池本(以下池):洋服が着る人に与える影響はとても大きいです。制服やドレスを着ると気分も感情も変わりますよね。ファッションは自分のためのものでもあるけど、相手を敬うためでもあると思うんです。お気に入りの洋服を着て明るい気持ちでいられると、良い対応ができるから周りも変わる。心のなかで考えていることが洋服に表れると思うんです。リフレッシュしたい時は何かを変えると良いですよ。私たちは3次元に生きているので、目に見える3次元を変えることが分かりやすい。その方法の一つが洋服。パンツルックをスカートに変えるだけで、足を広げなくなるように、外見の変化に伴って意識も行動も変わるのです。

編:池本さんは、クライアントさんのエネルギー状態を視たり、独自のファッションメソッドを用いて、洋服のアドバイスも行われているそうですね。池:もともとカンが良くて、遠くにいても親戚の人が足を折ったことを感じたりして、エネルギーを読むことがありました。だからデザインを行う時も、この人にはこういう形・色がいいというのを感じ取るのですが、自分の感覚だけだと説明しきれないので、客観的に理解してもらえるように、四柱推命や算命学を取り入れファッションのアドバイスをするドレスセラピーを始めました。誕生日や名前にもとづいて出すので、一人ひとり違います。私自身も、かつては全身黒のファッション。さらにインテリアも黒、という黒づくめの生活をしていました。黒を着ているとデザイナーらしく格好良く見えると思っていたから。けれども体調はずっと悪かったんです。病院で検査しても異常がないと言われるのに、汗は出るし、熱はでるし、イライラしてる。何かがおかしいとずっと思っていました。

 

左のオーラ写真はパンツスタイルで撮影したもの 右はドレスを着用して撮影。ドレスのほうが、オーラのサイズが大きくエネルギーも強い。

 

「黒」を安易に頼らず、魂が喜ぶ色を身につけて

編:今でこそカラフルな洋服やドレスをまとっていらっしゃいますが、変わったきっかけは?

池:2000年になって、世の中が明るいイメージになったので、私も変えたいと思って、「太陽」をテーマにした色、赤・黄色・オレンジ系のファッションを選ぶようにしたんです。四柱推命の先生にも「赤」がテーマだと言われたこともあって。洋服の色を変えることで体調が戻り、トントン拍子で結婚が決まったこともあって、自分に合った色・形のファッションをする重要性を感じたんです。
色というのは、周波数の異なる光であり、光の反対は闇であり黒。黒は色を吸収する役割があるので、黒を着ていると、色がもつ光のバイブレーションを抑え込んでしまうのです。
自分に合った洋服を着ると、色の波動の共振作用によって本質美が引き出され、魂が喜んでいるのを感じられるでしょう。嬉しい、楽しい状態というのは、愛が溢れて魂が喜んでいるのです。もちろん、生きていれば落ち込むこともありますが、そんな時も、いかにファッションから愛に溢れた自分を引き出し継続させるかが大切。それがドレスセラピーの役割です。

 

編:黒を着てはいけないのでしょうか?

池:黒は自分を抑える色なので、自分らしさをアピールしたい場合は、避けたほうが良いでしょう。けれども必要に応じて黒の着用は求められます。お葬式で黒を着用するのは、喪に服すため。オーケストラの演奏者が黒いタキシードを着るのは、主役は自分の主張よりも音楽だからです。また、神父さんやシスターの黒い制服は、自身の人生を神に捧げて自分を主張する必要がないから。また、隠したいものがある時は黒を着たくなる傾向があり、表情や感情を見せないために意図的に黒を着る人もいます。たとえば大統領の護衛をするSP。犯人に対して感情を顔に出ちゃいけないので。また黒に威圧感があるのは、自分を隠し、相手に「分からない」という印象を与えて距離ができるからです。ルールや目的に応じて黒を着ることは必要。一番良くないのは、何となく格好いいから、ラクだからという理由が、自身に対する意識を下げ、黒の色が持つネガティブな面に影響されやすくなってしまうのです。

 

<つづく>

後半では、ドレスで幸運を掴んだ!という実例や、今すぐできる開運ファッションのポイントをご紹介します!  池本さんのサロンは、キレイな色に包まれていてとてもカラフル。顧客のヒーラーさんによると、パワフルなエネルギーに溢れているそう。

池本紫さん

ドレスセラピスト&ファッションデザイナー。BeLand代表。インダストリアルデザイナーを経て、ファッションデザイナーになるため海外へ留学。ニューヨーク州立ファッション工科大卒業。2002年以降、フォーマルファッション協会授賞式・他で女優のドレスを手掛けている。http://www.beland.jp/