始まりの法則~スピリチュアル中医学~

こんにちは、鍼灸師のSUMIYO(すみよ)です。
はじめて中医学に触れる方も多いと思いますので、今回は中医学の根源的な概念『陰陽説』から“始まりの法則”についてお話したいと思います。

陰陽説とは、この世界はすべてが陰と陽によって成り立っているという考え方です。
「陽と陰」「表と裏」「天と地」「光と影」「太陽と月」「昼と夜」「男と女」等、すべては陰陽に対比し、依存し、消長しながら世界は成り立っているのです。
では、この陰陽で成り立っている世界はどうやって誕生したのでしょうか?

簡単にお話すると……
今の世界ができる前、つまり宇宙・万物の始まる以前は、なんの区別のない混沌とした世界でした。
そこにある日、小さな点のような陰と陽の気が生まれました。
その陰陽の気は互いに絡み合いながら渦を描いて広がっていき、やがて、陽なるものは天となり、陰なるものは地となり、天と地の間に万物が生まれてこの世界が誕生したのです。

そして人の誕生も同じく、私たちは陽の気をもつ男(父親)と陰の気を持つ女(母親)の陰陽の気が交わることでこの世界に誕生します。
つまり世界の誕生も人の誕生も 陰陽から始まるのです。
この考え方は人の誕生だけでなく、私たちの生き方とも共通します。
ですから もしお店を開いたり、新しい家を作ったり 結婚したりと何かを始める時には、ぜひこの陰陽の考えを参考にしてみてください。

例えていうなら、陽の気とは「楽しみ」「夢」や「希望」など、陰の気は「落ち着き」や「安定」や「安全」を意味します。
夢や希望、楽しいことばかり考えていてもこの世界では生きていけませんし、安定や安全ばかり考えていては前に進みません。
二つのバランスをとってこそ、物事がうまく始めることを、陰陽説は私たちに教えてくれています。

スピリチュアル中医学には、情報社会で複雑化した私たちの心をシンプルで自然な心へと導くヒントがたくさんありますので、ぜひ生活に取り入れて、ハッピーライフをお過ごしください。

天・地・人の恵みに感謝を込めて 鍼灸師SUMIYO