加賀まりこさんさんが伝えたいこと 人に傷つけられるより、地球が傷つく方が悲しい

加賀まりこさんといえばカッコいい女の代表。TRINITY Vol.23の「Editor’s Channel」で、舞台版『東京タワー おかんと僕と、時々、オトン』にオカン役でご出演される加賀まりこさんにインタビューをさせていただきました。

 

新しい出会いはいつもドキドキするのですが、加賀さんはイメージだけではなく、その素顔もまた惚れぼれする方でした。たいていの場合、取材後の原稿内容の確認はマネージャーさんを通して行われますが、加賀さんの場合はなんとご本人!

 

「環境問題とか色々話したけど、載っていないのね。文字数の関係上仕方ないのかしら」。実は誌面の文字数の関係上、カットさせていただいた部分がありました。『自分のことは自分で請け負う』。そんな潔さとさっぱりとした話し方にうっとり。誌面では伝えきれなかった加賀さんからのメッセージ、あなたはどう思いますか?

about Stage  “みなさんが感動して読んだ1行1行を再現したい”

そう語る加賀さんに、本誌で舞台の見所を伺っています。テレビ、映画、そしていよいよ舞台でもあの名作が観られる!久しぶりに演じたい役、と思ったオカン役に加え楽しみにされていることがもう1つ。

「今回初めてG2さんの出演の舞台に出るの。新しい経験になるし、凄く楽しみ!」とおっしゃるように、舞台演出家・劇作家・演劇プロデューサーであるG2さんはエンターテイメント性の高い舞台出演出で人気。共演は「ボク」役に萩原聖人さん、「彼女」役に石田ひかりさん、「オトン」役に林隆三さんという超豪華メンバーです。ぜひ劇場で生の物語に触れてみてください。

About Cnviroument “コンビニの明かりは日本の恥”

Vol.23の特集は「心」。加賀さんに心の問題についていろいろお話を伺っています。(詳しくは本誌参照)うつ病など病みがちな人が増えると、地球もドンドンダメになる、と加賀さんは考えるそう。「人に傷つけられるより、地球が傷つく方が悲しい。いくら私が地球環境のことを訴えても、一人ではなにも変わらないじゃない?みんなの意識が変わらないこと。日本には24時間営業のコンビニがこんなにあって、私は恥ずかしいことだと思う。夜なのにあんなに煌々と明るい場所があって、それに若者がたむろして……そんなに便利でなにがいいの?と思っちゃう。世界中を見回して夜がこんなに明るい国は日本ぐらい。海外だと20時を過ぎればお店は閉まって、みんなそれまでに明日の支度をするでしょ。不便な方がよっぽど“明日までにこれをして、あれをして”と前の日までに用事を済ませたり、要するに知識が働く。それは脳に対して大事なこと。だから最近の人は便利過ぎて脳が働いてない、と思うわね」。

and…“幻の写真集”

加賀さんのお話はハッとさせられる内容ですよね。実は編集部に親子二代で加賀さんの大ファンという編集者がおり、加賀さんが27歳ごろに出版した幻の写真集『私生活』を持っていました。お母さんより譲り受けたという激レア品(現在絶版、オークション価格を見たら16万でした!)

取材日に持参していきました。できたらサインを…という魂胆でおずおずとお願いすると、サインは筆でするので、預かっていい?とおしゃってくださったそうです。

ドラマ『花より男子』の道明寺財閥のオカンイメージが強かったので、ビビりながら取材をしたのですがサバサバした素敵な大人の女性で、すっかり大ファンに。次回演じられる温かい九州女性『東京タワー オカンと僕と、時々、オトン』でのオカン役に期待せずにはいられません。
More Information 舞台『東京タワー オカンと僕と、時々、オトン』2007年6/29(金)~7/26(木)物語の舞台である北九州公演から始まり東京、大阪、名古屋、新潟と巡回。東京公演:天王洲・銀河劇場S席7,500円、A席6,500円(全席指定・税込) チケットお問い合わせ0570-00-3337(サントライズプロモーション東京)詳しい日程はHPでご確認ください www.tokyotower-stage.jp

 

Photo:Masafumi Sawazaki(VANNESA) Hair&Make:Chimaki Takeda Stylist:Mari Shimizu