京都・鞍馬寺「ウエサク祭(五月満月祭)」5/6(日)開催

京都にある鞍馬寺では、五月の満月の宵に、満月に灯を捧げて清水を供えて、宇宙の大霊よりパワーを得ることで、自己の魂の目覚めを祈る儀式「ウエサク祭(五月満月祭)」が行われており、鞍馬山では古くからひそかに続けられている儀式です。

五月の満月には天界と地上の間に通路が開け、 ひときわ強いエネルギーが降り注がれると言われています。
この夜、満月に清水を捧げ心のともし灯を輝かせつつ、 ふりそそがれる神秘的なお力を身に受けて、 自分とすべてのものの「めざめ」のための熱い祈りを捧げるのが、光と水と聖音の祭典「五月満月祭(ウエサクさい)」であるとされています。

また、この夜は心中の善願のうち、いちばん清く大切な願いを1つだけ、心を込めて祈れば聞き届けられるとも言われています。

鞍馬寺で行われているこの儀式は、元々仏教から始まったので、チベット、タイ、スリランカなどアジア各地で行われており、ヒマラヤの北東に位置するキルギスの南西1000kmの所にはウエサク渓谷という所があって、ここでも、ウエサク祭が行われています。

ウエサク祭の起源は、釈迦の降誕、悟りを開いた日、入滅の日が、全てヴァイシャーカ(Visakha)月(インド歴第二月)の第一満月の夜であったという伝承から来ており、占星のカレンダーに従って、ウエサク祭の開催日は決定されます。

この夜に自宅でも儀式の参加が可能です。清浄な器に水を満たして月輪に捧げ、鞍馬山にて祭典の行われている時間に瞑想・合掌して心を静め、自分自身の真のめざめと生きるもの全ての魂の平和ち共生のために真剣な祈りを捧げてみてください。

五月満月の夜の祈り、祭儀においては、地上の全てを清め給え、人々を真智の光に導き給え、深き慈愛のみ心をもてすべてを護り給え、とあつき祈りを捧げることです。

五月の満月の夜は、一人一人が本当の自分とめぐり合う時なのでしょうね……。