ヨーガ療法士カタオカマリコさんによるコラム「ボディワークとヨガ」PART.5

鍼灸師との話で気づいたお話です。

先日鍼灸師にこんな質問をしてみました。
「どんな人が不健康になりやすいと思いますか?」

「真面目すぎる、優しすぎる人。そういう人がここにやってくる。不真面目な人やゴーイングマイウェイな人は治療に来ないですね」と笑いながら答えてくださいました。

私は感謝しない事は、WHOの推奨する健康定義からは離れるかなと思っていたのですが、この先生の意見は貴重です。因みにWHOの推奨する健康の定義とは、肉体的、精神的、社会的、宗教的に健やかな状態を指します。

正直者がバカを見るとはうまく言ったもので、真面目すぎるといろいろ疲れる事が多いと思います。
言葉のニュアンスを変えると、バカだから正直なんだと思います。ここで言うバカの定義は、利己的な計算ができない心根優しい人だという事です。


例えばこんな事はありませんか?
小さな嘘を自分自身が許せないので、KY発言してしまい、その環境で悩む。
又は、周りに気を使いすぎて本音を出せず悩む。

それからマクロビオティックでも経験済みなのですが、自分より偉いと思う人の意見を真に受けて聞きすぎる事もあまり良いとは言えません。

私自身、先生がとても厳しかった事もあり、先生の意見を聞きすぎて体を壊した経験があります。自分の感じる能力より、他人の知識の正しさに身を委ねすぎた自分の愚かさ故です。

ヨガでは、先生と契りを交わすという方法を取る所も少なくなく、自分の意見を持つ事を否定する所もあります。

もちろんそれが悪いとは思っていませんが、今の時代、そして普通に生活している人間にこのシステムが全適応か?と聞かれたらかなり難しいと思います。


先生がすべての責任を全身全霊かけてするなら、まだしも先生は相手の責任は取らないけど、先生の言う事を全部聞かないといけないというのは、ある意味ヨガという言葉を外せば「マインドコントロール」です。
自発して感じて考える隙間を与えないというのは、とても恐ろしい事だと思います。

私は常々クラスで申し上げる事がコレ

「人の話は真面目に聞くな、真に受けるな。100%も聞いたら聞きすぎです。私の話も、どんな偉い人やパートナーの話もマックス聞いて半分。残りの50%は、あなた自身の心や体の声を聞いてあげるために残しておくのですよ。50%を超えて聞きすぎると人間関係のトラブルを増やしてしまいます。それは境界線を超えてしまうからです。境界線があいまいだとトラブルが増えるので気をつけましょう」

と話しています。

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