ヨガやマッサージだけじゃない! アーユルヴェーダ5000年の奥義 PART.3

インドに5000年以上伝わるアーユルヴェーダ。
伝統医学であり、食事法や健康療法側面も持ちながら、哲学的思想もカバーする、私たち人間にとって「生命科学」とも言うことができます。
インドの人たちのみならず、日本に住む私たちでも、日常生活の中で実践できることがたくさんあるのです。
そして、アーユルヴェーダを
今回も、アーユルヴェーダライフさんからお話を伺いました。

アーユルヴェーダの体質論

『アーユルヴェーダでは、心に働きかける3つの属性のエネルギー「サットヴァ」「ラジャス」「タマス」の「トリグナ」に対して、身体には「ヴァータ」「ピッタ」「カファ」の3つの性質のエネルギーが働きかけているとされています。
これらのエネルギーは「ドーシャ」と呼ばれ、「不純なもの」「病素」という意味があります。また「グナ」と同じように、これら3つの「ドーシャ」を総称して「トリドーシャ」と呼んでいます。 あらゆる身体の現象の基礎にはこのドーシャの働きがあるとされ、日々の心身の状態や季節によってかわる体調の変化、また個々人によって差が出ることなど、これらのエネルギーによるものと考えられています。』

アーユルヴェーダには、個人の身体のタイプを分ける3つの分類があるとのこと。
それは、体質だけではなく、性格的なことまでをも包括したうえでの、分類わけになります。
例えば
▼寝つきはいいか
▼歩き方などの動作は、早いかゆっくりか
▼食欲はどうか
▼怒りやすいか
▼声の大きさや、話し方はどうか
▼物事に感動しやすいか

以上のようなことをもとに、その人が「ヴァータ」「ピッタ」「カファ」のどれに属すかを判断できます。
その特性によって、ストレスを感じた時にどうするか、健康面で注意すべきことなどが見えてくるそうです。

『アーユルヴェーダでは、これらの「ドーシャ」がバランスの取れている状態を健康と位置付け、そのバランスが崩れると健康を損なう状態になると考えます。各々のドーシャのバランスが保たれた状態において、身体としての構造が適切で、新陳代謝も適当に行われ、体内の循環も活性化され、その状態を身体が健康であるとしています。これらの心身に働きかけるエネルギーについての考え方は、中国医学における「気」の考え方にも近く、特に「トリドーシャ」の働きはまさに「気」そのものに相当すると考えられます。「気」の医学では「心の状態が不安定→気の流れが乱れ→肉体のバランスの崩れ(病気の状態)」とされますが、アーユルヴェーダにおいてはより心身相関の重要性が説かれています』

出典:アーユルヴェーダライフ

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