ヨガやマッサージだけじゃない! アーユルヴェーダ5000年の奥義 PART.4

前回は、アーユルヴェーダでは、身体には「ドーシャ」と呼ばれる「ヴァータ」「ピッタ」「カファ」の3つのエネルギーがあることを伺いました。
では、ドーシャの3つにはそれぞれどのような特徴があるのか、引き続きアーユルヴェーダライフさんからお話を伺いました。

――ドーシャの特徴を教えてください。
「3つのドーシャはそれぞれ次のように構成されています。
風のエネルギー「ヴァータ」は空と風の元素から構成され、軽・冷・乾・粗・動の性質を持ち、肉体の運動、感覚の刺激や神経の伝達、呼吸といった働きを司ります。
火のエネルギー「ピッタ」は火と水の元素から構成され、熱・鋭・流・変・液の性質を持ち、体内における化学変化、食物の消化・吸収、代謝といった働きを司ります。
水のエネルギー「カファ」は水と地の元素から構成され、重・冷・遅・油・緩の性質を持ち、身体に結合エネルギーとして、肉体の構造や体力の維持、同化作用といった働きを司ります」

――自分がどのドーシャの特性が高いのかを知る方法はありますか?
「こちらで簡易チェックができます。設問に答えるだけで自分の特性を知ることができますよ。“アーユルヴェーダ体質チェック” http://www.ayurvedalife.jp/constitution_diagnosis_of_ayurveda.html

――アーユルヴェーダにおいて、健康であるために大切なことは何でしょう?
「アーユルヴェーダではこれらのドーシャが身体においてバランスがとれている状態を健康としますが、一方でこのドーシャのバランスが最も良い状態というのは個々人によって異なります。 ドーシャのバランスは生まれもったものであり、この個々人における最適な状態(資質)をプラクリティ(その人自身にとっての本質の意味)と呼んでいます」

――ドーシャのバランスを改善していくことはできるのでしょうか?
「この基本的なドーシャ・バランスを意味するプラクリティは、先天的なバース・プラクリティと後天的なボディ・プラクリティの二種類があり、バース・プラクリティは生まれもった資質で変化はしませんが ボディ・プラクリティは生活における食生活や習慣などの後天的な要因によって変化していきます。 アーユルヴェーダにおいては、現状の体質がボディ・プラクリティによるものとされているのであれば、食事や生活習慣によって他のボディ・プラクリティや本来のバース・プラクリティに「変化」することも可能であると考えられています」

出典:アーユルヴェーダライフ

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