マイナス思考病を改善する方法 PART.2~スピリチュアル中医学~

さて前回はマイナス思考病についてお話しましたが、今回はいよいよ改善方法です!

マイナス思考病には実タイプと虚タイプの2タイプがあることをお伝えしました。
この2つのタイプで改善方法が異なります。

中医学の治療では、『実あれば即ち瀉し、. 虚すれば即ち補う』という考えがあります。
『実(必要以上に溢れているもの)あれば外に流し出し、虚(必要に足りない場合)すれば内に補いましょう』、という意味です。

実タイプとは、マイナス思考が必要以上にありすぎて溢れてしまい、心や体にまで悪影響を及ぼしている人をいいます。
そういった場合は、できるだけマイナスな考えを減らし、自分の外へ出しましょう。
これはなかなか難しいですが……、友達や知人、カウンセリングなどどんな方法でもいいのでとりあえずマイナスな考えを吐き出してください無理なら、紙などに書いてもいいです。書いてスッキリしたら処分しましょうね。
最近流行っている掃除など自分の身の回りの不必要なものを捨てるのも有効です。物と一緒に、自分の不必要な思いも捨ててしまいましょう。
そしてマイナスを増やさないためにも、マイナス思考にさせている人や出来事とできるだけ関わらないようにしましょう。このような時はテレビやネットでもマイナスな情報は少し控えましょう。そして自分で自分を責めてマイナスを自分の中に増やすこともやめましょうね。

次に虚タイプとは、プラス思考が少なくなって自分はマイナス思考だと感じている人のことです。
そうした場合はプラス思考を増やす必要がありますので、毎日の生活のなかでプラスな気持ちを増やしていきましょう。
自分の喜ぶことをするのが一番です。美味しいものを食べたり、趣味に没頭する、好きな音楽を聴くなど楽しいことをしましょう。笑える映画やテレビ、漫画を読むなど笑いも大切です。そして普段よりも人に親切にしたり、手助けをするボランティア精神もプラス思考を増やす有効な方法です。レジ横の募金箱に入れるなど、ちょっとしたことでも心にプラス思考が増えるのを感じられることと思いますのでぜひ試してみてください。

どうしてもマイナス思考が抜けない方やプラス思考が持てない場合は、今ある環境から少し離れてみるのも良いでしょう。
旅行に行ったり、初めてのカフェやお店に行ったり、新しい人間関係を持つと、今までの習慣化した思考が抜けやすくなります。そこで新たな思考をもつことで、マイナス思考から抜けだしたり、プラス思考を増やすことが実行しやすくなるでしょう。あまりにドップリとマイナス思考病にハマってしまった方は、環境を変えてみるのもお勧めです。

中医学では、病気を治す時にはまずあなた自身に目を向け、あなたのなかの異変を見つけることであなた自身に合った治療をします。
スピリチュアル中医学も同じように、あなたの心に目を向け、あなたの心の異変を見つけることで、あなたに合った心の改善するヒントをお伝えできればと願っています。

マイナス思考でただ漠然と悩むよりも、「どんなタイプのマイナス思考なのか?」、それによって「どんな異変が自分に起きているのか?」……。まずはそんなふうに自分の心に聞いてみてはいかがでしょうか?
今よりももっとご自分の心と上手にお付き合いできることと思います。

天・地・人の恵みに感謝を込めて 鍼灸師SUMIYO

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