フィトセラピスト・池田明子の意外と知らない、身体と健康と植物の関係

ストレス多き現代人には、植物の多様な恵みが救いになる。フィトセラピストとして、その想いを伝え続ける池田明子さん。東洋医学のみならず、さまざまな分野で人が本当の健康を手にするための研究・勉強を重ねていらっしゃいます。そんな池田さんが教えてくれた、私たちが知っているようで知らない、でもとても大切な健康や栄養、身体、そして植物についてのお話を3回にわたってお届けします。

第3回 夏でも寒い現代社会。冷え対策は一年中必須!

暑さが続く季節になりました。けれど、一方ではエアコンの冷房で体調を崩されている方も多いのではないでしょうか? 特に“冷え”というのは女性にとってとにかく大敵。積極的に身体を温めるようなハーブを摂っていただきたいと思います。ただ、私は冷えの原因として運動不足も見逃せないものがあると思います。運動することで筋肉を増やせば、身体は温まりやすくなります。そこでオススメしたいのが、菊地和子先生という方が書かれている「指の魔法」という本。決してマラソンしたり、筋力トレーニングをする必要はありません、普段ちょっと身体をケアしてあげるだけで随分と変わるものなんですよ。「指の魔法」では、菊地先生が考案した“きくち体操”が紹介されています。この体操は本当に簡単です。たとえば、足。足と手で握手をして、ギューっと力をこめてみてください。足の指全部にきちんと力が入っていますか?思いどおりに足の指を動かせない人は、毎日意識して足の指を動かしてみてください。身体を支える足を健康に保つことは、身体全体の筋肉へと働きかけてくれるんですよ。また、足首回しもオススメ。けれど、手で持ってまわすのではなく、足首だけでまわすんです。そうすると、手を使ってまわすよりも、ふくらはぎなどが動いていることが感じられるはずです。こういった些細なことでも、毎日続けると随分と変わりますよ。私も、ちょっとした腰痛ならこの体操をするだけで楽になってしまいます。また、リンパの流れをよくするマッサージも血行促進につながりますので、冷えを感じたときには実践してください。マッサージオイルのつくり方は、キャリアオイルに対して、お好みの精油1%が目安。キャリアオイルには皮膚に近いマカデミアンナッツオイルを使うことをオススメしています。足首回しの時にオイルマッサージもプラスしてみてはいかがでしょう。

 

 

池田 明子

ソフィアフィトセラピーカレッジ学校長。株式会社ソフィアハーモニー代表。臨床検査技術師として、病院に移動する中で、代替医療であるアーユルヴェーダやアロマテラピーなどの植物療法(フィトテラピー)やスピリチュアルな世界に惹かれるようになる。その後、農業の建設不動産に従事する傍ら、日本におけるアロマテラピー界の第一人者、林真一郎氏が主宰する「グリーンフラコスアロマテラピースクール」一期生となり、学びを深める。現代社会における真の癒しへの需要増大をふまえ、初心者からプロ・セラピスト志願者迄が学べるソフィアフィトセラピーカレッジを2006年に設立。植物療法の確かな技術と心を伝えている。癒し、精神世界、生き方などに関し、雑誌連載も担当するなど、芸能・文化活動は多岐に渡る。

ソフィアフィトセラピーカレッジHP

http://www.sonphia-collage.jp/index.html