スピリチュアルカウンセラーが教える「潜在意識のクリーニング」法とは?PART.3

よく感謝しましょうと言いますが、自分が感謝された経験があまりなくて潜在意識に「感謝」のストックがなければ、感謝を誰かに渡すことはできません。
感謝しなさいと言ってしまう人も同じです。

感謝が足りないと言われる人(あるいは感謝しなさいと言ってしまう人)は感謝してもらったことが少ないので、感謝されることをすればいいのです。
すると、「感謝」のエネルギーが自分の中に入りストックができて、人に感謝することができるようになります。

罪を犯した人に罰(×)を与えるのは無意味です。
奉仕活動をさせてあげて、人に「ありがとう」と言ってもらうことで、その人は変わります。

また、愛されたければ先に愛しましょうとも言います。
これも同じで、その人が愛された経験に乏しく、「愛」のストックがないのに誰かを愛するのは無理です。
しかも、愛されることをするのは、感謝されることをするのより難しいものです。
「愛」のストックが足りない方は愛情に飢えているので、「愛されたい」と思ってしまいます。
誰かに「愛されたい」と思うと、その誰かは自分の中の愛を奪われそうな感覚がして、恐怖や不快感を持ってしまうからです。
その結果愛されず、また愛に飢えてしまい、ひどい悪循環に悩まされます。

感謝をもらおうと感謝されるようなことをしても、やはり「感謝」のストックを持っていない方から渡してもらうことはできません。
「感謝」も「愛」も、ない人からもらうことはできないのです。
ただ「感謝」の方が奪われる感覚は薄いですし、まだ世の中に多く存在していますので、「愛」よりもらいやすいでしょう。
この自分の中の「愛」や「感謝」の不足は、わたしの考案したイメージワークで解決することができます。

前回は、自分の中のトラウマ、ストレス、自分にとってよくない思い込みなど、自分の幸せを阻害するものを「×」と置き換えて、自分の意識から×を追い出すイメージワークをお教えしました。
これを畑仕事に例えると、荒地を立派な畑にするために、石ころや雑草を取った、というところでしょうか。
今回は、その土地にいい肥料を撒いて栄養たっぷりの畑にします。
人としての土台作りをしていくわけです。

前回お教えした、×を出す図を描いてください。(前回の記事はこちら)
しっかり×を出したら、その紙は伏せて置いておいてくださいね。
あとでもう一度確認していただきます。
別の紙に、また三角形を描きます。
これは、あなたの潜在意識です。

今度はその三角形の中に、自分が「快」を感じる簡単な図形、マークを描きます。
ハートやきらきらマーク、星、お花、スマイル、太陽の図などがいいでしょう。
綺麗な色をたくさん使って、三角形の中を埋めてください。
OK!などもいいですね。
パッと見て、考えずに気持ちいいものをどんどん描いていきます。

日本語で一般に波動がいいと言われている「感謝」や「ありがとう」などの言葉は書かないでください。
潜在意識に「ありがとうと言いなさい!」ときつく叱られていたり、自分の心に嘘をついて無理に感謝していた、というようなトラウマが潜んでいるかもしれません。
自分にとって「感謝」という言葉は×なのに、「感謝」はいいことだと頭で考えて、自分の本当の感覚に蓋をしているかもしれないのです。
あくまでも、気分がよくなるマークだけにしましょう。
左脳より、右脳に知覚させてあげるのです。
特に、ハートマークはいいですね。
愛が足りないと感じる人は、ハートをたくさん入れましょう。

¥マークを描いて、臨時収入がありましたという方もいらっしゃいましたが、あまり描きすぎるとギスギスした感じになるので、ほどほどがいいと思います。
お金や仕事は、人が運んできます。
いい人を引き寄せるマークが、いずれはお金、あるいはお金に代わるもの、お金以上のものを連れてきてくれます。
潜在意識にハートがある人はハートを出し、ハートを引き寄せます。
きらきらがある人はきらきらを出し、きらきらしたものを引き寄せます。
スマイルがある人はスマイルを出し、引き寄せるのです。
OKも、人にOKと言える人になり、自分もOKと言われます。

自分が自分を育てるのです。
×を出すワークを何度もして、さらにこのワークをしていくと、いろんなものを受け入れられるようになります。
自分の潜在意識がたっぷりの愛と感謝で健康的に育っていくのを待ちましょう。
三角形の外にも、たくさん気持ちいいマークを描いてください。

なんだかうきうきしてきませんか?
なんでも許せるような気分では?

ここで、最初に描いて伏せておいた×を排出している図の紙を見てみましょう。
いかがですか?
とても気持ち悪くありませんか?

「快」の自分でいると、自分にとってよくないものがはっきりとわかります。
わかったら、離れようとするでしょう。
離れたら悪い影響を受けることがなくなるのです。
確認したら、×の紙は蓋付きのゴミ箱に捨てましょう。

×の多い人は、今まで×の多い人が近づき、そういう人と付き合っていました。
×な体験も多かったでしょう。
×を排出して、ハートやきらきら、スマイルやOKが多くなったら、今度はそういう人が近づき、そういう人と付き合うようになります。

そのため、人間関係や仕事内容など、自分を取り巻く環境が変わってきます。
縁が切れる人も出てきます。

ずっと一緒にいたい、この人には幸せになってもらいたいと思う方がいたら、その方の×を出す図といいマークを入れる図をどんどん描かれてらいいでしょう。
ただし、×を出す図を描いたあと、必ず自分の×も出しておいてください。

ここで間違って欲しくないのは、×が悪というわけではないということです。
×は自分の生きる力を失わせるもの、と考えたらいいと思います。
否定であり、ストレスであり、トラウマや嫉妬、ネガティブな思いです。
だから、本心を否定して感謝することが×だということもありえます。
いい人がストレスになることもあります。
善意の押し付けなどがそうですね。

「許す」ということはいいことですが、「許しなさい」は×です。
許せないその人を許してないわけですから。
「許さなくていいよ」が本当の許しだとわたしは考えます。

特に人を癒す仕事をしていながら許しなさい、愛しなさいと言ってしまう方は、このワークを徹底的にすると、今まで許せなかった人も許せるようになるでしょう。

×とは何かとあまり考えすぎないでください。
×とは、いい人の顔してやってくることが多いものです。
「なんだかわからないけど、なぜか嫌な気持ちになるもの」その程度に考えるといいと思います。

自分の大事な誰かの三角形に、たくさんいいマークを入れる図は、描けば描くほど幸せになれます。
相手の幸せを願い、たくさんのハートマークを贈る、それは無償の愛の行為です。
これをすることで、自分が変わります。
自分が変わることで、相手も変わります。

自分がつながるべき相手とつながり、いい関係が結べるようになります。
自分が「この人」と思った方が、その相手ではない場合もあります。
右脳は自分と相手の区別がつきません。
相手が誰なのかもわかっていません。

それはすべて、自分に返ってくるのです。
そのため、本来結ばれるべき相手、自分が幸せになる相手と出会い、つながります。

潜在意識の力が現実を引き寄せるまで、少し時間がかかります。
それは2ヶ月かもしれませんし、半年かもしれません。
今の自分が本来の自分から、どれだけずれてしまっているかにもよります。
ずれが大きい方は、それだけ修復も大変かもしれません。

皆、今は人生の最終ゴールまでの通過点です。
ずれの修復中は、カーナビの「元のルートに戻ります」だと考え、好きな音楽を聴いたり、綺麗な景色を見たり、楽しいおしゃべりをして笑顔になれることをして進みましょう。
体をいたわり、適度に動かすことも大事です。

この二つのワークをして、今のあなたは一年後、どう変わっているでしょうか?

栄養満点の畑になったら、次は幸せになる種を蒔きましょう。
次回は「潜在意識の設定」をお教えします。

PART.1
PART.2