「明るく!笑って!ポジティブに……?」ネガティブな感情との付き合い方 PART.2

たとえば、ペットを飼っている方は多いと思います。私にもペットの愛犬がいます。想像したくないことだけれど、どんな生き物にも寿命があって、やがてお別れをする時も来ることでしょう。そうなった時、きっと深い悲しみを感じるでしょう。

その時……
1) 泣いてはダメだ!泣いたり悲しむのは我慢して笑顔で過ごそう!

2) この悲しみをどうしたらいいの。あの子に二度と会えないなんて辛すぎる。何も考えられないし何も出来ない。このまま私もあの世へ行ってしまいたい。

3) とても悲しい。辛くて仕方がない。でも、こんなに悲しいのはなぜ?こんなに胸が苦しいのはなぜ?そうだ。あの子が思っていた以上に私にとって大切な家族だった。あの子がただ毎日健康で側にいてくれた事が、本当は素晴らしいことだったんだ。いたずらをされて困らされたあの時も、帰宅したらシッポを振って擦り寄ってきてくれたあの日も、ひとつひとつがかけがえの無い宝物の日々だったんだ。私が今まで辛かった時にも乗り越えられたのはこの子が側にいてくれたから。私は人に頼ることが苦手だと思っていたけれど、この子には心から頼れていたんだな。私にも誰かに頼るってこと、本当はできていたんだ!やっぱり人はひとりでは生きていけない。今まで自分だけの力だと思って強がってたけれど、あの子のお陰でそれが改めて分かった。今まで、ありがとう!まだまだ 悲しい日々は続くかもしれないけれど、思い出を胸に歩いていこう。

1の例では、とにかく悲しみの感情を忘れるよう無理にでも笑顔で振る舞う自分を演じ、
2の例では、悲しみのループの中で、その感情に飲み込まれて身動きが取れない状態。
3の例では、悲しみを否定したり溺れることなく、その悲しみはどこから来るのかを想像して気付きや感謝を得て、その悲しみを昇華していく様子を示しました。

1の例のように目をそらせば、向き合うまで何度も同じような課題がやってきます。
2の例のように立ち止まってしまったら、そこから抜けだせず次のステップにも進めません。

もちろん、これはあくまでも例なのですが、このようなイメージで考えてみてください。

無理に自分の内側にあるネガティブな感情を否定したり、かき消すのではなく、まずはじっくりと見つめて噛み締めてみる。その上でそのネガティブの原因や理由を探り、解消していく、あるいは手放していく。という工程を大切にしていきましょう。

苦しみの渦中にいる時はいくら考えても理由が分からない場合もありますが、後々になって「あれは自分にとって大切な経験だったんだ」と分かるケースも多々あります。ですから、「必ずこの苦しみには意味があるはず。今は分からなくても後で分かるかもしれないから、希望を捨てずに向きあって行こう」と考えていくと、そこに道がひらけるはずですよ。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。最後になりましたが、簡単な自己紹介をさせて頂きます。この度Trinityウェブサイトに連載させて頂く機会を頂きました、望月彩楓と申します。皆様との出会いと御縁に感謝いたします。
スピリチュアルとは本来、堅苦しいものではなく、日々の生活に自然と寄り添うものだと考えております。普段はスピリチュアルカウンセリングやブログを通じて、クライアント様や読者様に寄り添うということを心がけて、活動させて頂いております。

こんなこと、実行するのは無理!……などと感じることなく、スピリチュアルを日常に取り入れてもらえるような記事を書いて行きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

PART.1