拘泥(こうでい)していた過去への赦しと深い癒し ブランドン・ベイズさん来日記念インタビュー

内在する喜びと愛を発見できる『The Journey:癒しへの旅』

アメリカやヨーロッパをはじめとし、世界中で多くの人に癒しと解決を与えている「The Jourey:癒しへの旅」。その書籍は世界24カ国で100万人の人に読まれています。3月末に日本でも初開催され、定員を増員し大注目の「癒しへの旅」の魅力に迫ります。

◆自己成長の分野における、もっともダイナミックで革新的な存在の一人であるいうプロフィールから、勝手ながら“パワフルなNY女性”というイメージ像を描いていたのですが、初めてブランドンさんにお会いしまして、穏やかな知性をと、深い慈愛に抱かれたような気がして驚きました。

「それはとても嬉しいことです!私たちは、恩寵に抱かれ、すでに互いに恋に落ちている“存在”そのものなのです。全ての人はみな、自らの内面に愛と叡智を持っています。その内面を見つけ合うことが、いわゆる“恩寵”なのですよ」

 

◆詳細レベルの癒しが実証されて広まった「ジャーニー」のプロセスとは、どういったものなのでしょうか。

「ジャーニーのプロセスは、抑圧された感情の解放です。人は強い感情を抑圧すると、細胞のなかに他の物質の流入を阻むブロックが生じてしまいます。それが長期間続いてしまうと、不幸にも病気の原因になってしますことがあります。私たちの細胞は日々再生し続けていることは、みなさまもよくご存知ですね。肝臓の細胞は6週間で生まれ変わります。皮膚は3~4週間、眼球に至っては……たった2日間で新しい細胞へと生まれ変わるんです!そして、解放されなかった古い感情のブロックは、せっかく新しく生まれ変わった細胞へ引き継がれていってしまうのです……」

 

◆具体的には、どのような効果があるのでしょうか。

「たとえば南アフリカのヨハネスブルグの医療現場でもジャーニーが取り入れられており、交通事故などで病院に運ばれてきた救急患者は、真っ先にジャーニーのプロセスを受けさせられます。事故に遭ったときは真っ先にジョックやトラウマをマインドの力で強く抑圧しているため、細胞に事故の恐怖の感情が刻まれてしまっています。それらを解放すると、驚くべきことに、細胞からの古い記憶のプログラムがなくなり、新しい健全な詳細となって、肉体の治療のスピードがとても早くなるのです。また、ジャーニーのプロセスを体験し、眼鏡がいらなくなった方もいます。先に申した通り、眼球の細胞の入れ替わり期間は2日間ですので、翌々日には眼鏡なしで歩いて来たんですよ!」

◆なぜブランドンさんは、そういったプロセスを発見できたのでしょう?

「それは、私の子宮にできてしまったバレーボール大の子宮筋腫を、自らの力で治した経験に基づいています。それまでの私は、新鮮なベジタリアンフードを食べ、適度な運動もし、15年以上にわたってナチュラルヒーリングや代替医療の世界で活躍してきました。セミナーを開くために世界中を渡り歩き、人々が生き生きとハッピーな人生を送れるように発してきました。もちろん、自分の身体に対しても絶対の自信をもっていましたので、我が身に起こっていたことを「まさか、この私に限ってそんなことが起こるはずがないわ!?」と信じられない気持ちだったんです。そして現実を受け止めた時に、自分が今までやってきたことはすべて失敗だったんだと自覚し、大きなショックを受けました。動揺しながらも、私は医師に「自分で治療をしたい」と申し出ましたことろ、わずか1カ月だけの猶予を頂きました。私の内臓は腫瘍で圧迫されて出血を起こしており、それが私に与えられたギリギリの時間だったのです。ただ、医師に自己治癒を申し出はしたものの、地球上にある、ありとあらゆる癒しのプロセスは全て受けたと思っていた私に、実は自信がなかったんです。自分を恥ずかしく思っていました。……それから私は、1カ月という短い期間の間に、内なる導きに身を委ねることに目覚め、自分自身でそのプロセスを見出しました。腫瘍の中に埋め込まれていた古いトラウマを引き出し、対面することで、それまでの自分がすっかり忘れていた過去を思い出して、覆い隠していた感情を解放し手放していきました。そういったプロセスを何度も行った上で、酵素やコロイド状ミネラル、100%生のフルーツや野菜だけを食べて、マッサージや結腸洗浄を行い……、とにかく身体のためにいいことだけを行う生活を粛々と送りました。そして、腫瘍を宣告されてからちょうど1カ月後、再検査をすると医師は、私の子宮はベストコンディションだと驚いたのです。夫やトレーナー仲間も「君は凄いよ!」と賞賛してくれました」

◆それは素晴らしい!ジャーニーのプロセスを受けられたのは、どういった方々が多いのでしょう。

ワークショップを受けられる方の90%は、今自分が生きる人生以上の何かを感じとっており、それをより深めていきたいと願う方々で、残りの10%は重い病などの深刻な問題を抱えている方々です。私たちは誰もが皆、純粋で傷ひとつないダイヤモンドとして産まれてきます。けれどもとても残念なことに、成長する過程で生じた試練や苦しみがゴミのように付着し、その本質的な輝きを隠してしまうのです。そうして私たちの思考は仮面を装い、あたかもその仮面が自分の本質であるかのようにマインドをコントロールしようとします。けれども、私たちがもっとも大きな可能性を秘めている存在であることを、私たちのハートはわかっています。日本では公開されたかはわかりませんが、2004年に世界に大画によって最先端の科学とスピリチュアルの融合が立証されました。ですが、具体的なプロセスまでは明かされなかったんです。私は感情の層をひとつひとつはがして、大いなる源にアクセスする方法をみなさんに教えているのです」 ◆何らかの原因で心を閉ざしてしまい、意識がポジティブな方へ向かず、自分がよりよく変わりたいという意欲が湧かないような方でも、ジャーニーを受け入れると変わることができますか?「現在ジャーニーは世界中で100のボラティアプログラムを実施し、アフリカでは全ての小学校に導入されています。ある村の8歳の男の子は不幸なことに、目の前でお父さんを殺されてから、話すことができなくなってしまっていました。彼は、ジャーニーのプロセスを受けて3回目から、徐々に話せるようになっていったんです。それは私にもたいへん大きな喜びをもたらした出来事でした!そのほかにも、アルコール依存症の患者や刑務所の服役者など、さまざまな場面で効果を現わしています」 ◆ブランドンさんの来日を待ち望んでいた方々へのメッセージをお願いします!「日本は自己の真実に興味を持つ若い方が多いという印象がありうれしく思っています。私の世界への祈りは、ジャーニーが誰もが家で行う普通のプロセスとして広まることです。アフリカでは既に、教師たちが子供へ行っています。もちろん私も、自分自身がいつもピカピカに輝くダイヤモンドであるよう、魂と肉体の旅に毎週出かけ、いらない感情のゴミを浄化しています。ぜひ「癒しへの旅」の本を読み、このプロセスを行ってみてください。そして、ジャーニーの体験者たちと集まって、互いに助け合い、魂の故郷に戻ることを願っています」

「癒しへの旅に旅発つ際の、簡単な心得」
・常に、腹八分目を心がける 満腹だと、身体中の血液が胃に集まってしまい、集中力が下がってしまいます。食事は胃の6~8分目を心がけましょう。
・携帯電話は切っておく 静かで神聖な空間を作り上げるために、携帯電話などはあらかじめ切っておきましょう。
 ・自分の思考ではなく、身体の中を探る 古い感情のブロックを探し出すためには、自分の思考に尋ねるのではなく、自分の身体の中を探り、感情を一番強く感じるところを見つけましょう。
・古い感情や強い感情が出てきた時は、出てくるがままにする 感情の中に残っている毒が出ていこうとしている、素晴らしい現象です。ただなすがままにしていれば、身体の中を巡ったあとに、毒素として出ていきます。

 

PROFILE

ブランドン・ベイズ 自己成長の分野における、もっともダイナミックで革新的な存在の一人。アンソニー・ロビンズやウェイン・ダイアーなどの、自己啓発の分野における世界的リーダーたちとともに講演家として活躍。自身の経験を通じて、自らが本来持つ治癒の力を肉体のレベル、心のレベル、そしてスピリチュアルなレベルのすべてにおいて解放する手法を編み出し、体系化することに成功し、ワークショップやストリート、個人セッションをとおして、ひとりひとりが自己の真実と完全さに目覚めさせることをサポートしている。  7月に行われたワークショップ「ジャーニー・インテンシブ」では、ブランド・ベイズさんの来日を待ち望んでいた多くの参加者の静かな熱狂と期待が会場を包んだ。2日間に渡るワークは、無限の癒しとパワーを得る旅である。

 

「癒しへの旅」ブランドン・ベイズ著 牧野・M・美枝 訳 PHP研究所 出版 ¥1,470

 

取材協力:(株)ダイナビジョン HP:www.dynavision.co.jp  TEL:03-3791-8466

 

Photo:Mie Meada